ハニーヤ氏、エジプトとヒズブッラーの問題の解決を呼びかけ
2009年04月18日付 Al-Nahar 紙

■  ハニーヤ氏、戦争以降初めて公式の場に現われ、エジプトとヒズブッラーの問題の解決を呼びかけ

2009年04月18日付アル=ナハール紙(レバノン)HP1面

 解任されたパレスチナ内閣のイスマーイール・ハニーヤ首相は、イスラエルによるガザ攻撃の終了から初めて公式の場に姿を現し、シャーティ(ビーチ)難民キャンプの自宅から近いカルビー・モスクで金曜日の説教を行った際、「メディアで取り上げられているエジプトとヒズブッラーの危機問題を大変関心深く大きな懸念をもって見守っている」と述べた。加えて、「我々はアラブ諸国の安定、主権、安全を尊重している。アラブ諸国の安全は我々の安全でもあるからだ」とも述べた。

 同じく今年1月18日に停止した戦争以降初めて姿を現したイスラーム抵抗運動ハマースの有力幹部マフムード・アル=ザッハールも、ガザ市の別のモスクで金曜日の説教を行った。

 エジプト国内で組織作りの活動とシーア派化工作を行い、攻撃を準備し、ガザ地区のハマースへ武器を搬送していたとの容疑でエジプト当局がヒズブッラーに属するとされるグループを拘束し、エジプト政府とヒズブッラーの間で危機が発生していることについてハニーヤ氏は、イスラエルがアラブ諸国と地域の諸抵抗運動とを仲違いさせようとしていると警告を発し、「我々はアラブ諸国の安定と主権と安全を尊重している。アラブ諸国の安全は我々の安全でもあるからだ。しかし、パレスチナやレバノンやその他アラブ諸国での抵抗運動は尊重されなければならない」と述べた。また、「ヒズブッラーとエジプトの問題がパレスチナ人民や特にガザ地区への支援の継続に、それが最も必要とされるこの時期に影響を及ぼさないこと」を望み、「我々はお互いの揉め事ばかりに没頭するべきでない」と述べた。ヒズブッラーの問題については、「政治的な方法や対話、外交的手段を用いて」対応して早急に「幕を閉じ」、大きな攻撃に晒されているエルサレムやアル=アクサー・モスク、封鎖や通行所の問題など、パレスチナ人民が直面しているより大きな問題に注意を払うよう呼びかけた。

(後略)

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( 翻訳者:森本詩子 )
( 記事ID:16290 )