「トルコ軍には反民主主義者はいない」参謀総長の定例会見
2009年04月29日付 Zaman 紙

イルケル・バシュブー参謀総長が定例会議で、エルゲネコン捜査の一環で地中から発見された銃などの武器は、トルコ軍の所有するものではないと主張した。1998年に地中に保管していた武器はすべて武器庫リストに登録したと語り、大量の武器が発見されたベイコズの土地も軍は使用していないと強調した。
法と裁判所に最大の敬意を表すると明言するバシュブー総長は、「司法プロセスは継続中であり、我々は結果を待つしかない」と話した。また、トルコ軍には反民主主義的な活動を行なう者の居場所などないと指摘した。

バシュブー総長は話の冒頭で、先日起きた悲劇、ディヤルバクルのリジェ郡で9人の兵士が犠牲になった事件に触れた。この事件がテロとの戦いにおける決意を鈍らせることはないとした上で、「テロとの戦いに悲観はない。悲観した時点で負けである」と話した。

会議中は、報道陣の質問に対する不満をたびたび口にし、メフメト・アリ・ビランド氏の「地中から武器があふれ出ている」という発言に反発を示した。ジハン報道社のカメラマンであるリュトゥフィ・アイクルト氏が山で置き去りにされたことに関しては、報道陣は誰も質問を向けなかったが、バシュブー総長が自ら取り上げた。ラディカル紙のムラト・イェトキン記者の「宗教団体(教団)」に関する質問に対しては、士官学校で行なった講話以上に話すことはないと答えた。バシュブー総長の見解の概要は下記。

発掘によって発見された武器はトルコ軍が所有するものではない。イスタンブル・共和国検察局が今日まで行なってきた捜査で見つかった武器は拳銃、鉄砲、猟銃などで、45点発見された。この中にはトルコ軍所有の武器は一切ない。誰のものかはまた別問題だ。

一部はある将校の武器であるが、それは彼が私的に所有する武器である。その他については、裁判の終了とともに明らかになるだろう。武器は軍にとっての誇りである。

土地は軍の所有ではなくある財団の所有地である。ベイコズの土地は国防省ではなく、ある財団が所有するものである。その土地は二等陸軍禁止区域であり、外国人のみが立ち入り禁止となっている。トルコ共和国の国民は誰でも入ることができ、しかも許可を取れば建物を建てたり居住したり商業活動をすることが可能だ。

軍には地中に埋められた武器など一切ない。噂では「発見された軍事品の一部は特殊軍隊の武器ではないか」との声もあるが、1986年までは確かに特殊部隊が所有する国内の土地に武器などの軍事品が埋められていた。しかし1986年にできた法律により、これらの全てが集められ武器庫に保管された。この作業は1998年に完了している。

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( 翻訳者:湯澤芙美 )
( 記事ID:16324 )