ヒラリー米国務長官、「パレスチナとの和平を実現しないと対イランのためのアラブ諸国からの支援を失う」とイスラエルに警告
2009年04月25日付 Al-Ahram 紙
■ヒラリー国務長官:「パレスチナとの和平を実現しなければ、イスラエルはイランに対抗するにあたってのアラブ諸国の支援を失うだろう」
■リーバーマン外務大臣:「パレスチナ問題の解決はイランの核問題の解決にかかっている」
2009年04月25日付アル・アハラ―ム紙(エジプト)HP1面
【ワシントン:アースィム・アブドゥルハーリク】
【占領下エルサレム:諸通信社】
ヒラリー・クリントン米国務長官は、イスラエルがパレスチナとの和平プロセスを前進させなければ、イランに対抗する際のアラブ諸国の支援を失うことになるだろうと警告した。
ヒラリー国務長官は米下院の外交委員会で、イスラエルがイランに対抗するためにアラブ諸国からの強い支援を受けることを望むのであれば、パレスチナと距離を取り、和平努力から遠ざかったままでいることはできないだろうと述べた。
また、ハマース とのいかなる接触も拒否するとの米政府の立場を確認し、米が提示している三つの条件を承認するまでハマースとの対話は行わないと述べた。その三つの条件とは、暴力の放棄・イスラエルの生存権の承認・これまでに結ばれた諸合意の遵守であり、長官は米政府のこの公式な立場に変化がないことを確認した。
これらの発言は、先週の上院議会でのヒラリー長官の証言が巻き起こした論争に返答する形で行われた。ヒラリー長官はその証言で、ハマースの構成員を含むパレスチナ政府との協力に柔軟な姿勢を示す可能性を示唆していた。
また一方で、イスラエルのアヴィグドール・リーバーマン外務大臣は、イスラエルのエルサレム・ポスト紙への談話 で、イランの核計画の解決無しにはパレスチナとの紛争解決達成もない と主張し、ハマースを締め上げるべきだ、と述べた。
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( 翻訳者:川上誠一 )
( 記事ID:16325 )