地方選挙の終了後、協議事項となった内閣改造が5月1日、行なわれた。レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は夕方に新閣僚名簿を発表した。大臣8人が任を解かれ、9人が新たに入閣した。
大臣7人も異動した。ナーズム・エルケン副首相、ヒュセイン・チェリキ国民教育大臣、メフメト・アリ・シャーヒン法務大臣、ケマル・ウナクタン財政大臣、エネルギー省大臣のヒルミ・ギュネル、国務大臣のキュルシャド・トゥズメン氏、サイード・ヤズジュオール氏、ムラト・バシェスギオール氏らは新内閣に入らなかった。エルドアン首相は初めて議員以外からの人材を閣僚として登用した。外交に関する諮問役であるアフメト・ダヴトオール教授を外務大臣としたのである。閣僚の女性大臣の数も二人となった。ニメト・チュブクチュ国民教育大臣、そして、公正発展党の最初の女性支部長であるデニズリ選出国会議員のセルマ・カヴァフ女史が国務大臣となった。
エルドアン首相は3月29日の選挙の後、内閣改造を行なう意向を、(選挙)結果が判明した夜に示した。首都では1ヶ月間、内閣改造が待たれていた。エルドアン首相は新(閣僚)名簿に関連してアブドゥッラー・ギュル大統領との初めての会合を4月30日夕方、迎賓館でおこなった。会合は1時間続いた。エルドアン首相は会見を行なわず、帰宅した。エルドアン首相は5月1日、再び迎賓館に向かい、50分後に新しい名簿を携えて首相府に向かって記者会見を開いた。
エルドアン首相はギュル大統領と4月30日の夜、「事前の会合」をおこなったと語った。再任されなかった閣僚の気持ちを宥めるためエルドアン首相は、「私は、以下のことをはっきりと話さねばらない。内閣に入らなかった友人は、『過ち、誤り』というような判断で評価を下されたとは、党首と首相として認めるものではない。誰も、このように認識しないように。」と述べた。共に道を歩み、閣僚らが事態に真摯に対峙したと強調した。今後も彼らの力を借りるつもりと口にした。エルドアン首相は、この種の組閣が新たな活力をもたらすと指摘し、「7月22日の総選挙の後、非常に部分的な変更は加えており、今これを少し増して変革にするのだ。」との説明をつけ加えた。
エルドアン首相は、新たに経済担当副首相としたアリ・ババジャン氏に関する詳細な情報を示した。経済調整のすべてをババジャン氏が束ねると明らかにした。国庫、銀行業監査調整委員会(BDDK)のような上位組織と政府系銀行がババジャン氏の指揮下に入ることを強調した。
この間、エルドアン首相は、ギュル大統領の提案があったかないかという質問については、「提案がないわけがない。提案を評価した。」と述べた。エルドアン首相は、ダヴトオール教授の登用に関する質問に以下のように応えた。「外交活動では、首相諮問役として、大使の肩書きで密な交流の中で大いに尽力してくれた。外交の世界をよく知る機会を得た。有能かつ貴重であり、自身の力を活用できると信じて、この職に就ける必要性を感じた。」エルドアン首相は、ケマル・ウナクタンが内閣に入らなかったことについて、以下のように評価した。「自身の実践的な洞察力に助けられた。健康状態の影響が大きかった。」
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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:16343 )