ムバーラク大統領、在外コプト教徒向けに復活祭の祝賀スピーチ
2009年04月20日付 Al-Ahram 紙

■ 「国家の両翼の間に事を起こそうとする企てを許さない…そのようなことをする者には法の力で裁きを加える」
■ エジプト人コプト教徒に向けたムバーラク大統領のメッセージ:「エジプトはあらゆる国民にとって差別の存在を少しでも疑わせることのない、安全な祖国であり続ける」
■ シュヌーダ総主教がムバーラク政権下エジプトの賢明な政策を支持

2009年04月20日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

コプト・キリスト教会の復活祭に際し、ホスニー・ムバーラク大統領は在外エジプト人コプト教徒向けにスピーチを送った。大統領は、エジプトのムスリムとコプト教徒との団結に手を触れることは誰にも出来ないと強調し、両者は固く結ばれた歴史あるエジプト社会を織り成す一枚の布地のごときものであり、そこでは誰もが完全な市民権を享受し、“信仰は神に、祖国はあらゆる民に”と信じている、と述べた。

ワシントンとクウェート、ロンドンに駐在しているエジプト大使たちが代読したこのスピーチには次のように書かれていた。「全国民にとっての大統領という立場から、皆に述べる。我々は国家の両翼〔であるムスリムとコプト教徒〕の間に水を差したり、事を起こそうとしたりする企てを許しはせず、そのようなことをする者には法の力を用いて裁きを加える。また、エジプトは全ての国民にとって差別の存在を少しでも疑わせることのない、安全な祖国であり続ける」「復活祭を祝い、キリストとマリアのあせることのない記憶を思い起こしているとき、あなた方は世界中の居留地にエジプトの地と文明のいくばくかを運んでいるのだ」「皆さんがどんなに遠くにいようと、どんなに移住してからの年月が長かろうとも、そのことが祖国の問題への関心を薄れさせることはないと信じている」。

そしてムバーラク大統領は、次のようにスピーチを締めくくった。「この祝福された晩に私は皆さんとその家族に、神の恩恵と幸せが訪れることを望んでいる。皆さんも来年には祖国の地で、復活祭を祝っているかもしれない」。

一方、一昨晩のコプト教会における式典では、アレクサンドリア総主教・聖マルコ大主教管区総主教のシュヌーダ3世がホスニー・ムバーラク政権下エジプトでの賢明な政策を支持すると表明し、神がエジプトとその国民をあらゆる陰謀から守り、平和と安定をもたらし、国家の統一を保持することを願った。

(後略)

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( 翻訳者:神田春奈 )
( 記事ID:16351 )