オジャラン、頭部の腫瘍手術をしていた?―ブルサ地方紙の報道
2009年05月04日付 Milliyet 紙

■オジャラン、イムラル島で手術

ブルサの主要地方紙の一つ、「ブルサ主権」紙の報道によれば、1999年からイムラル島で服役中のアブドゥッラー・オジャラン(旧クルド労働党党首)が、頭部にできた三か所の腫瘍のために治療を申請し、診断結果をうけて専門医師が内密にブルサから島にわたり、手術を受けていたことが明らかになった。

一般には知らされずに行われたこの手術は成功し、アブドゥッラー・オジャランの健康状態は良好であるという。オジャランの心臓の右弁の過去の疾病による問題も、派遣医師団に加わっていた心臓外科医師により、手術の間、監督されたという。

同報道によると、テロ組織のリーダーであるアブドゥッラー・オジャランは、頭部にできた皮下腫瘍が日に日に肥大化し、それがもたらす頭部の変形が我慢できない状態に達したため、一か月前、軍部関係者に治療の申請書を提出していた。この申請を受け、ブルサの共和国地方検察局により、法務省と県保健局の監督のもと、世論に非公開のまま、諸調整がおこなわれた。まずイムラル島に一人の医師が送られ、事前の検査が行われた。チェキルゲ国立病院からイムラル島に送られた脳の専門医師が服役中のオジャランを診察したあと、組織検査のため頭部の表皮下の粘液が採取された。診断の結果、オジャラン囚人は手術が必要だとする報告がなされた。上層部は、大病院で編成されるような医療チームによる手術を実施することを決定し、手術に必要な医療器材とともに、ブルサ高等特別病院の医師長により任命された医療チームが、船でイムラル島に送られた。チームは総合外科医、心臓外科医、麻酔専門医のほか、二名の医師の計五名により編成された。

■麻酔はなされず
 
イムラル島の刑務所でオジャラン囚人を診療した執刀チームは、予定されている治療についてオジャランに説明した。手術が、島にある医療器材を使って島で行えると判断され、手術が始まった。オジャランの心臓弁の疾患が手術に影響を及ばさないようにとの配慮から、全身麻酔は施されなかった。治療が行われる箇所に限って、部分的に麻酔がなされた。

アブドゥッラー・オジャラン氏の頭部にある三つの腫瘍を取り除く手術は一時間半続いた。オジャランは、手術が終わり頭の包帯をしたあと、休みたいと言ったという。彼の健康状態は良好だという。

一方、手術に関連して、オジャラン自身が自らの意思で手術の許可をしたという形で書面にサインをしたこと、手術を内密に行ってほしいという要求は、このときオジャラン囚人からされたことも伝えられている。

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( 翻訳者:木村納菜 )
( 記事ID:16359 )