ウスキュダルで、女性建築家の設計した初のモスクである、シャキリン・ジャーミーの開所式が行われた。このモスクはセミハ・シャキル・ワクフが、故イブラヒム・シャキルと故セミハ・シャキル氏の両氏を記念して作ったもので、歴史的に有名なデザインを採用したものである。
開所式の冒頭では、タイイプ・エルドアン首相の妻、エミネ・エルドアンが挨拶し、「マルディンで44人もの方が犠牲となった残忍な事件に、私たちは深く悲しみました。平和の宗教を信仰する者が生きている人や、実の兄弟に、このような残忍な行為を行ったということは、私には理解できません。間違ったことが行われたとしか考えられないのです」と述べた。またエミネ夫人は母の日を祝して、「母親は子どもをしっかりと抱きしめなければいけません。母の愛はこの悲劇を癒す術となるでしょう」と語った。
セミハ・シャキルの孫であるディナ・トプバシュ・シャキルは、「トルコは私たちの心の大きな位置を占めています。我々の希望や夢はこのモスクに体現されました。これをイスタンブル市民に託します」と語った。開所式には宗務大臣アリ・バルダクオールと、イスタンブル広域市長カーディル・トプバシュが美術史家たちと共に参加した。シャキリン・ジャーミーの内装を手がけたことで、モスクの設計を行うこととなった初の女性建築家ゼイネプ・ファドゥッルオールは、モスクの模様はセルジューク時代のデザインを使ったと説明し、ドバイやカタールからも、モスクの設計を依頼されていることを明らかにした。
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( 翻訳者:杉田直子 )
( 記事ID:16399 )