ギュル大統領、「トルコの最大の問題は、クルド問題」
2009年05月09日付 Milliyet 紙

3月にイランを訪問した際、「クルド問題の解決において、いいことがあるだろう」と語ったアブドゥッラー・ギュル大統領は、プラハからの帰りにも重大なメッセージを発した。「テロ、アナトリア(トルコ東南部)、クルド問題と。これらは、トルコの最大の問題であり、解決する必要がある」と述べた。

チェコ共和国のプラハ・サミットからの帰路の飛行機内で、ムラト・イェトキン記者も含む記者団と会見したギュル大統領は以下のように語った。

「良い方に進展する必要がありますし、あり得ることです。すべての人がことの(重大性に)気付いている。まず、こうした問題認識がある必要がある。国家内では皆がお互いにより率直に話している。

すべての人というのは、兵士、民間人、諜報員、全員のことを言っているのです。このような環境では、良いことがある。だから、良いことが起きると言っているのです。チャンスがあり、チャンスを逃さないことが必要だ。」

ジャーナリストのチンギズ・チャンダル氏も、ミッリエト紙のハサン・ジェメル記者がクルド労働者党(PKK)のナンバーワンのムラト・カラユランとおこなったルポは、アンカラ(トルコ政府)へ向けた重要なメッセージを含んでおり、「政府が動く必要がある」と書いていた。

参謀総長イルケル・バシュブー大将も、4月における恩赦論争の元となった投降を保証する法律の調整に入る必要がある、と話していた。

■スッル・サクク氏も肯定的

マルディンのビルギ村を訪問した民主市民党(DTP)のムッシュ選出国会議員のスッル・サクク氏もCNN Türkにおこなった会見で、ギュル大統領のクルド問題に関連した発言を肯定的に捉える、と話した。

同村を訪問した民主市民党のアフメト・チュルク党首も、発言は実に「希望を提供する」ものである、と話した。

在アンカラのラディカル紙編集長のムラト・イェトキン氏によれば、「国家上部で何かが起きているが、(その内容は)明らかにされていない。」

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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:16404 )