イスラエル軍のスーダンでの武器輸送車列空爆はエリトリアが拠点
2009年04月20日付 al-Quds al-Arabi 紙

■ イスラエル軍のスーダンでの武器密輸車列爆撃はエリトリアが拠点
■ アサブ港はイランとの「情報戦争の舞台」

2009年04月20日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【ロンドン:本紙】

 サンデータイムズ紙がイスラエル治安機関関係者の話として伝えたところによると、貧困国エリトリアがイランとイスラエルの情報戦争の場になっている。同関係者は、「イスラエルは、イラン革命防衛隊がエリトリアに入り込み、ガザのイスラーム抵抗運動ハマースにスーダン・エジプト経由で兵器を密輸するための拠点にすることを恐れている」と述べたという。

 イスラエルはエリトリアに、盗聴とイスラエル軍のドイツ製潜水艦への燃料補給のための諜報基地2ヶ所を設置している。

 エリトリアのアサブ港は、イランとイスラエルの諜報活動の拠点となっている。先日スーダン経由でエジプトに向かう武器輸送車列が無人戦闘機に爆撃されたが、作戦を実行したのは、エリトリアから発進した戦闘機であった。この空爆でイラン人を含む車列の同行者50人以上が殺害されたが、スーダン政府関係者は、死者は数百人だと述べている。

 サンデータイムズ紙は、「エリトリアのイサイアス・アフェウェルキ大統領は、1993年にイスラエルの病院で治療を受けて以来、同国との関係を築き、秘密の同盟者となっている」と述べている。しかしアフェウェルキ大統領がイランを訪問して厚遇を受け、アフマディーネジャード大統領にその努力を賞賛されたことで、両国の関係は強固なものになっており、アフェウェルキはイランとの経済的および軍事的な関係を構築すると宣言している。そのことがイスラエルを怒らせている。

(後略)

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( 翻訳者:桑山沙央里 )
( 記事ID:16425 )