オバマ米大統領が来月エジプトを訪問、イスラーム世界に向けて重要演説
2009年05月09日付 Al-Ahram 紙
■オバマ米大統領、6月4日に訪問先のエジプトからイスラーム世界へ向けて重要な演説をすることに
■米大統領がムバーラク大統領と会談へ
■アラブ世界の中核をなす国としてエジプトを訪問先に選択
2009年05月09日付アハラーム紙(エジプト)HP1面
【ワシントン:諸通信社】
米大統領官邸は昨夜、バラク・オバマ米大統領が来月上旬にエジプトを訪問し、ホスニー・ムバーラク大統領と重要な地域的および国際的問題の数々を協議すると発表した。
昨夜、大統領官邸のロバート・ギブス報道官は、オバマ大統領がイスラーム世界に約束していた演説を、来月4日にエジプトから行うことになったと述べ、その演説はアメリカ合衆国とイスラーム世界の関係の再構築を目標としていることを明らかにした。
演説を行う場所としてエジプトを選んだ理由を問われた報道官は、エジプトが多方面にわたって アラブ諸国の中心的役割を担っているからだと述べた。
報道官によると、オバマ大統領はエジプト訪問後にドイツへ向かい、ドレスデンや第二次世界大戦中に建設されたナチスのブーヘンヴァルト強制収容所を訪れ、その後フランスへと向かう予定。
他方でエジプトのサーミフ・シュクリー駐ワシントン大使は、オバマ大統領によるエジプト訪問とムバーラク大統領との会見が、米大統領からの招待に基づくムバーラク大統領の訪米実現のためにエジプトとアメリカが現在行っている交渉に影響を及ぼす事は無いと発表した。この招待は今回のオバマ大統領の訪問とは別個に取り扱われるもので、両方とも実現可能であると大使は述べたが、現在のところムバーラク大統領のワシントン訪問の日程 は決定されていない。
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( 翻訳者:川上誠一 )
( 記事ID:16443 )