■ ムバーラク大統領、一部の実業家を指して発言：「派手な暮らしぶりを見せつけて 国民の神経を逆撫でするのはもう十分だ…困窮者を支援しろ」

2009年04月30日付アル・アハラーム紙（エジプト）HP１面

　メーデーの式典での演説で、実業家 の役割について演説していたムバーラク大統領が、原稿になかった次の言葉を即興で差し挟んだ。「新聞や衛星テレビ局 などで実業家への攻撃がなされているのを見かける が、この機会に、実業家を擁護するためではなく、国民を守るためにひとこと言っておきたい。実業家は投資・経済において重要な役割を担っており、雇用機会を提供 している」

　「しかし、一部の実業家による違法行為もまた存在する。彼らのうち少数の者たちは、派手な暮らしぶりを見せつけて挑発している…私は彼らにそのような行動はわきまえてほしいし、世界規模の金融・経済危機とそれが〔エジプト〕経済と国民に与える影響に苦しんでいる現在の困難な状況においては特にそうだ。なぜならそのような虚勢は国民を不快がらせるからだ。毎日食事をおごるなんて…」

　「私は言いたい。困っていない人たちのために金を使い、虚勢を張ったおごりを繰り返すよりは、困っている貧しい人たちのために金を使い、こっちのホテル、あっちのホテルへと彼らを招待してやるほうがいい。そうすれば、困窮者たちも実業家たちに満足して、彼らに付き従うようになるだろう、と」。

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（ 翻訳者:松屋直子 ）
（ 記事ID:16480 )