アブドゥッラー・ギュル大統領の歴史的な好機を得た旨の発言によって、クルド問題の解決というテーマが最優先課題に据えられる中、5月19日の「アタテュルク記念、若者とスポーツの日」の一貫としてアタテュルク廟で開かれた式典で、民主市民党(DTP)のアフメト・チュルク党首がサプライズを起こした。アタテュルク廟で行われる式典に例年は参加しない姿勢をとってきたチュルク党首が、5月19日の式典に出席した。
アンカラでの最初の式典は、ギュル大統領付の政府高官のアタテュルク廟への訪問で始まった。式典にはレジェプ・タイイプ・エルドアン首相、共和人民党(CHP)のデニズ・バイカル党首、民族主義者行動党のデヴレト・バフチェリ党首、憲法裁判所のハシム・クルチ長官、イルケル・バシュブー参謀総長、最高裁判所のハサン・ゲルチェケル長官、行政裁判所のムスタファ・ビルデン長官、複数の大臣や司令官、会計検査院のメフメト・ダマル長官、最高裁判所のアブドゥッラフマーン・ヤルチュンカヤ共和国検事総長、行政裁判所のユルマズ・チメン総長、そして複数の国会議員が参加した。
■ チュルク党首は初めて参加
式典にはチュルク党首も出席した。民主市民党(DTP)は、昨年(2008年)の5月19日の式典にはDTPのムシュ県選出国会議員であるスッル・サクク議員がトルコ大国民議会(TBMM)の代表として参加したこと、今年(2009年)はチュルク党首が式典への参加を望んだことを明らかにした。DTPは、以前には4月23日をはじめとしたアタテュルク廟でのいくつかの式典に参加したチュルク党首が、初めて5月19日の祝典の枠組みでアタテュルク廟で開かれる式典に参加することを明らかにした。
■ 代表たちはよそよそしい
アスランル・ヨルでの行進や霊廟での敬礼の際、エルドアン首相とバイカル党首との冷え切った関係が注意を引いたが、他の代表らも互いによそよそしい態度をとった。ビュレント・アルンチ副首相兼国務大臣も国家安全保障評議会(MGK)の会合の前に5月19日の式典で、バシュブー参謀総長や司令官らと一堂に会することとなった。過去に軍人らに対する批判で議論を引き起こしたアルンチ副首相は、司令官らとともにプロトコロ席に着いた。
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( 翻訳者:三上真人 )
( 記事ID:16489 )