PKKリーダー・カラユランの描く「解決策」
2009年05月26日付 Milliyet 紙


■「トルコはクルド地方議会の設立を許可すべきだ」

テロ組織であるクルディスタン労働者党(PKK)の指導者ムラト・カラユランは、ついに「解決策という言葉から、何を思い描いているのか」を明確に述べた。カラユランはカンディル山でイギリスのタイムズ紙のアンソニー・ロイド記者に対して語ったインタビューの際に、「トルコはクルド地方議会の設立を許可すべきだ」と述べた。

■「我々は一つの転換点に立っている」と述べるカラユランは、以下のように述べた。

「クルド人は戦争を続けたいとは思っていない。我々はクルド問題を、これ以上血を流さずに解決することができると信じている。トルコ国内に留まり、平和的かつ民主的に解決する準備がある。」

■ 「イギリスはやった、トルコもなすべきである」

PKKの指導者は、解決策の提案については次のことを明らかにした。

「イギリスはスコットランド人が望んだ、スコットランド議会設立を許可し、受け入れた。トルコ人が我々に対しなすべきことは、これである。私はアイルランドの歴史を勉強し、それに関わっている人々と接触を図っている。イギリスでのこの問題の進展やその段階を知っている。イギリスが解決したように、トルコもこの問題を解決する必要がある。」

PKKの活動家らに対し「6月1日まで受身の防衛策をとるよう命令した」とも述べたカラユランは、恩赦やオジャランの解放に関する質問には次のように答えた。

「一つの戦争がある。トルコ人、クルド人双方がこの戦争の被害を受けた。双方がお互いを許す必要がある。これにはすべての人が含まれる、オジャランも含め。許すことが平和のために必要だ。クルド人やトルコ人は新たな1ページを開かなければならない。」

カラユランは次のように続けた。
「我々はある分岐点にいる。トルコは2つの道から1つを選ばねばならない。もしトルコが我々の平和の提案を選ばず、我々への攻撃を続けるならば、もちろん我々もできる限り全ての手段を使って自分達を守るだろう。これには報復も含まれる。望むなら我々をテロリストと呼ぶがいい。トルコは最後にはPKKがクルド問題の解決のために真に必要な要素であることを受け入れざるを得ないのだ。」

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( 翻訳者:三上真人 )
( 記事ID:16540 )