CHPバイカル党首のエルドアン首相批判、「国家を貶めている」
2009年05月26日付 Hurriyet 紙
デニズ・バイカル共和人民党(CHP)党首は、タイイプ・エルドアン首相の「異なった民族アイデンティティを有している人々がわが国から追放された、これは元来、ファシズム的傾向の結果だった」という発言に対し厳しい反応を示し、「トルコを咎めることは受容し難い、首相はトルコを貶めようと躍起になっている」と述べた。バイカル党首は、昨日のグループ会議で以下のように述べた:
■少数民族論争
我々は時折、国民に不信感をいだかせる首相の発言を目の当たりにしています。「少数民族が移住せざるをえなくなった、これはファシズム的な問題だった」という発言もこの類です。いつ、どのような諸条件の下でこのようなことがなされたのか話し合いましょう、議論しましょう。しかし、忘れてはなりませんが、首相の仕事は国を不当な攻撃から守ることです。しかし、トルコでは首相が自分の国を貶めようと躍起になっているのが見て取れます。
■トラキア西部の事例
(東部のクルド人に向かって)「好まない者は立ち去れ」と述べ、次には、過去の悲惨な例の事件について言いたい事をいっています。では、首相に私も一つご指摘しましょう。トラキア西部出身の6万人のギリシャのトルコ系の人々も、様々な事由によりギリシャ国籍を剥奪されました。特にこれは比較的近年に起こったことです。こういったことに対する一切の言及をせずに、皆に自分をよく見せようとして、トルコを咎めることは受容できません。
わが国の国会議員等の不起訴特権は十分かつ公正な事柄ではありません。最も恥ずべき罪を犯した議員が、この原則を理由に逮捕すらされません。憲法では、大統領の不起訴特権に関する規定はありません。さらに、大統領の職にあるものが、トルコの司法機関の判決に関して、「この判決は悪意によるもの」と発言したことは、法律に対しても、大統領府の威信に対しても最大の打撃を与えました。ここまでいうのであれば大統領職に対しに不起訴特権を(法律として)制定すべきです。
■地雷法案は棄却される
シリア国境の地雷除去に関する法案は撤回されるべきです。さもなければ、法制定以降にも我々は闘争を継続するでしょう。たとえ議会を通過しても、憲法裁判所で違法判決がでるでしょう。トルコ以外のどの国が、国内の地雷を除去する企業に「ここを自分のものにして、利用しなさい」と言いますか?トルコ以外のどこが!しかもわが国のが地雷を除去しようというのは国境地帯で、テロ地帯地域の真上です。世界のもっとも混乱した地帯のど真ん中です。これは受納できませんね!もちろん土地は地雷を一掃され、わが国の土地のない農民たちに分配されなければなりません。トルコの農民たちががっかりする中、土地が外国企業に委託されることを我々に認めさせることはできません。この土地は、トルコの当該地域の統合と、人々の貧困の行き詰まりからの救済に寄与するチャンスです。
■突然のキス
デニズ・バイカルCHP党首は、昨日、自党の党員集会で上機嫌だった。スピーチを終えホールを後にする時に、党員らと談笑した。この時、一人の女性党員がバイカル党首に抱きついてキスした。バイカル党首はこの突然のアプローチに笑いながら受け応えた。
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( 翻訳者:藤井庸平 )
( 記事ID:16542 )