今年のサーナウィーヤ・アーンマ、試験問題漏洩防止のためにIT技術を導入
2009年05月16日付 Al-Ahram 紙
■サーナウィーヤ・アーンマの試験問題を電子的に封緘し、自動車と飛行機で輸送
■病院用の試験会場を廃止、試験を受けられなかった学生たちは全点数を追試に持ち越しできることに
2009年05月16日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
【カイロ:サハル・ズフラーン、ネヴィーン・シャハータ】
試験委員会はサーナウィーヤ・アーンマ〔訳注:高校課程修了認定試験〕の今年度の問題作成を終了し、今週、非公表の印刷所で印刷を始める。また国立試験・教育評価センターの専門家たちはすでに試験用紙の書式を決定した。
ユスリー・アル=ガマル教育相は、試験問題の印刷と輸送を内務省の協力を得て安全に行うための総合的かつ緻密な計画が今年は実施されると明らかにした。また今年は試験問題を入れた封筒を特別な方法でしか開封できないように封緘して、国際電子郵便で送るシステムが初めて導入され、200万エジプトポンドを投じて封緘のための機械が準備された。また、試験管理センターを内側からも外側からも安全確保する措置が取られ、カイロのセンターはムバーラク科学都市に置かれることになった。
アル=ガマル教育相は、極秘印刷所の出入り口に厳しい監視を置くことを決定し、印刷所の従業員は全員、出入りに際して細かいチェックを受け、携帯電話やカメラの持ち込みを禁止されると共に、試験問題の原本は極秘の金庫に保管され、教育相自ら設定した試験問題の印刷を開始する時刻になるまで、近づかないことも取り決められた。
(後略)
( 翻訳者:中島希 )
( 記事ID:16544 )