イスラエル首相、中東和平への「新たなアプローチ」を表明
2009年05月28日付 al-Hayat 紙
■ ネタニヤフ首相、和平への「新たなアプローチ」を宣言、「機会到来」との見解示す
2009年05月28日付アル=ハヤート紙(イギリス)HPアラブ世界面
【ナザレ:アスアド・タルハミー】
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は昨日、アラブ・イスラエル紛争を解決するため新たなアプローチを採用すると宣言した。そのアプローチは「アラブ諸国の参加、パレスチナ自治政府の経済開発計画の促進、パレスチナ側との政治プロセスの促進」という3つの柱から成るものであるとしつつ、ネタニヤフ氏は詳細には言及しなかった。また、和平の実現に向けての「おそらくよい機会が到来した」と述べ、過去の政権では和平の実現に成功せず「むしろロケット弾や砲弾の雨の下で、和平の機運が後退していた」との見解を示した。
ネタニヤフ首相は、経済状況についての話し合いが行われた国会で、「新たな方法で中東和平を後押しする試みが必要である。それには『地域レベルでの解決』も含まれる」と述べた。また、「アラブ諸国を参加させることによって和平は強化され、我々やパレスチナ人に安定がもたらされる」と明らかにした。さらに、「中東には全員の直面する脅威が存在している。我々の前には和平の輪を拡大させるチャンスがある。嬉しいことに、アメリカのバラク・オバマ大統領がこのチャンスに対して、我々と同じ視点から関心を持っている」と述べた。
ネタニヤフ氏は、「イスラエルとの関係正常化を進展させるためのオバマ大統領の努力を歓迎する。これは新しく、且つ良いことである。我々の見解は一致している。我々はこの問題に関して多くの事を実行するだろう」と強調した。また、「中東の現実を変える必要性に焦点を当てた新たなアプローチが生まれている。我々はパレスチナ自治政府の経済開発計画を後押ししており、ヨーロッパ、アジア、アラブ世界の第三者からの投資を促進するチャンスもある。我々は経済状況を変えるために必要なことを行っていく」と述べた。
(後略)
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( 翻訳者:梅原春奈 )
( 記事ID:16580 )