オバマ大統領の訪問を控え、エジプト政府が数十名の留学生を拘束
2009年05月30日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ エジプト政府がオバマ大統領訪問の前夜、数十名のアズハル大学の学生を拘束
【モスクワ:AFP】
ロシア外務省は金曜日、35名以上のロシア人学生が水曜日にカイロで拘束されたと発表し、エジプト政府に拘束の理由に関する情報の提供を求めた。
ロシア外交筋によると、エジプト特殊機関の複数のメンバーがアズハル大学に留学中の学生らの家に押し入り、30名以上を連行した。連行先は不明であり、外交筋は「学生らにはいかなる容疑もかけられていない」と述べている。
ロシア外務省の声明では、エジプトにおける外国人監視の一環として、これまでにタジキスタン人、ウズベキスタン人、フランス人、イギリス人、デンマーク人なども逮捕されているという。
ロシア大使館は、逮捕の理由についての情報を求める書面をエジプト外務省宛に送ったことを明らかにした。カイロのロシア大使館職員であるティムール・アガミートフ氏がインターファックス通信に語ったところによると、逮捕されたロシア人は北カフカース連邦管区の諸共和国 の出身である。
チェチェン共和国〔訳注:チェチェン共和国も北カフカース連邦管区に含まれる〕のラムザン・カディロフ大統領は、学生たちの権利が侵害された として今回の逮捕を非難した。また大統領はロシアのノボスティ通信社に対し、この件への対処が早急に行われることを願うと語った。
観測筋によると、今回逮捕された学生は40名以上にのぼり、その多くは北カフカース出身だという。また今回の逮捕劇はアメリカのバラク・オバマ大統領の訪問に備えた保安措置と関係があるという。
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( 翻訳者:飯田桃子 )
( 記事ID:16590 )