アブダビに湾岸初のフランス軍基地開設
2009年05月27日付 Al-Nahar 紙

■ 湾岸初のフランス軍事基地、イランとの緊張と軍拡競争に拍車
■ サルコジ大統領がアブダビでの開設式典に参加、収穫は武器および原子炉に関する取引

2009年05月27日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【アブダビ、ロンドン:本紙】

 フランスのニコラ・サルコジ大統領は火曜日、アブダビに仏軍の常設基地を開設した。湾岸におけるアメリカおよびイランの影響力と明らかに競合するかたちで、中東地域におけるフランスの戦略的なプレゼンスを確立することになる。

 基地の開設式典ではフランスとUAE両国の国旗が掲げられ、UAEのサイフ・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン副首相兼内務大臣が出席した。

 同基地は、フランスにとって中東における初めての基地であり、アフリカのフランス植民地が独立してから建設する初めての基地だ。また、世界でもセンシティブな地域であるこの地域でアメリカと競争を繰り広げているフランスは、原子炉を提供する契約をUAEと結び、同国への航空機売却取引の実現を狙っている。

 一方、イランの准政府系メフル通信によると、ハサン・ガシュガーヴィー外務報道官は「フランスは穏健政策から手を引いた」と述べた上で、フランスがUAEに軍事基地を設置したことについて、「中東地域の安全に寄与するものではない」と述べた。

 同報道官はまた、「中東における軍事主義の強化と域外勢力のプレゼンスは、中東における安全と安定を脆弱にする上、実際に軍拡競争を引き起こす」と述べた。

 この基地は「アル=サラーム駐屯地」と名付けられ、着工から僅か1年半で開設した。アブダビ港の海軍基地、戦闘機少なくとも3機の発進拠点となる予定の空軍基地、市街地や砂漠地帯での戦闘訓練のためのキャンプの3ヶ所に兵員400人以上が駐在する。

 この基地の主な目的は、ホルムズ海峡を横断する船舶の後方支援である。サルコジ大統領は、中東におけるフランス軍の展開は「世界の大国であるフランスが、全世界にとっての生命線であるこの地域においてパートナーたちとともに責任を果たそうとしている」ことの表れだと述べている。

 UAE軍の副最高司令官を務めるアブダビ首長国のムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン皇太子を前に、サルコジ大統領はフランス軍基地について、「いかなる状況においても、アラブ首長国連邦を支援したいという我々の願望の明確かつ強力な証拠」でもあると述べた。

 また今般、フランスとUAEは1995年に締結していた安全保障協定を更新した。協定の新しい条文によると、「UAEの安全、主権、領土の統一、独立が侵害された場合、両国は、軍事的なものを含めた具体的かつ適切な対応を共同で決定する」とされている。

(後略)

Tweet
シェア


原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:梶田知子 )
( 記事ID:16593 )