チュルク民主市民党党首と会わない理由は?―エルドアン首相の記者会見
2009年06月04日付 Hurriyet 紙
エルドアン首相は、長い間首相にアポを求めている民主市民党(DTP)アフメト・チュルク党首に対し会わない理由を厳しい表現で発表した。DTPもすぐに首相の発表に返答した。DTPは、エルドアン首相が自身の発表を米国でのイルケル・バシュブー参謀総長の発表に隠れて行ったと主張した。
新雇用促進法案に関する記者会見後に、記者から、なぜチュルク党首と会わないのかとの質問があった。国会に議席を持つような政党の党首が、両者に武器を置くように呼びかけたと語るエルドアン首相は、「この問題で両者というのはありえない。一者であるべきだ。テロ組織や分離主義者たちは武器を放棄する。軍が武器を放棄することはありえないのだ。国会に議席を持つ政党の党首自身がこのような呼びかけをするのは適切でない」と述べた。
エルドアン首相は、クルド系の国民との対話促進(の姿勢)に変化はなく、(彼らが)「下位アイデンティティー」と呼んでいるものを、トルコ国民という上位アイデンティティーでも成り立ちうると繰り返した。「私の考えでは上も下もない。ユヌスの言葉は好きだ。創造した者のゆえの創造された者。彼らは我々のようにこの言葉が好きではないであろう。好きであれば、武器を放棄しているはずだ」と話した。
首相は、東部及び南東部が大変革の最中であり、南東アナトリア・プロジェクト(GAP)および東部アナトリア計画(DAP)投資をもうしばらく加速させたいと述べた。
■社会市民党(DTP)から即答
首相の反論に対し、DTPもすぐに返答した。DTPの会派代表代理セラハッティン・デミルタシュとファトマ・クルトゥランの署名入りの文面では、「もちろん、我々の面会の求めは、首相のこの無責任な発表をうけては、ずっと続くものではない」と書かれている。
DTPの発表には、「首相が分かるように説明すると、我々の呼びかけは、軍や警察が武器を放棄することを求める無意味なものではない。明らかに、掃討作戦が終わるようにとの呼びかけだった」との表現が含まれる。
首相の発言に関し、「冗談のようだ」とのべる同発表は、さらに「首相は、PKKの停戦宣言に答える政治的意思および意図はないことを明らかにする代わりに、この問題を希薄化させようとしている」と述べている。
DTPはさらに、エルドアン首相が自身の発表を米国にいるイルケル・バシュブー参謀総長の発表に隠れて行ったと主張している。
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( 翻訳者:田辺朋子 )
( 記事ID:16611 )