発展公正党、自らもアー・ケー・ペーといっていた―「アク党と呼べ」首相発言の反響
2009年06月04日付 Radikal 紙
レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、政党名の短縮形が“アク党(AK Parti)”であると述べ、“AKP”と呼ぶ人たちを無礼であると非難したが、そのAKPが、閉党裁判の時に憲法裁判所に送った回答書の一部に“AKP”を使用していたことがわかった。
問題の回答書上の「一方で、起訴状では、コンヤのAKP所属のセイディシェヒル市長イブラヒム・ハルジュが『すべての学校がイマーム・ハティプ高校になってくれれば』と発言したと書かれている」との文章が注目を集めている。
■言語協会の見解
言語協会会長のセヴギ・オゼル氏は、ANKA通信への説明で、「公正発展党(Adalet ve Kalkinma Partisi)の短縮形はAKPである」と述べ、「トルコ語の規則に従えば、政党や組織の名前を短縮化するときは、政党名や組織名に含まれる単語の頭文字をとる。この場合、Adalet ve Kalkinma Paritsiの短縮形はAKPになる」と話した。さらに同氏は、AKPの「すべてはトルコのために(Hersey, Turkiye icin)」とのスローガンもあちこちで誤って表記されていると指摘し「ここでの”hersey”は、ひと続きで書いてはいけない。Herとseyは離して書く必要がある」と話した。
オゼル氏は、しばしば議会放送をテレビで観ているが、多くの国会議員がトルコ語を正しく話せていないと指摘し、この原因について、トルコで近年トルコ語教育に対し、必要な配慮がされず重視されていないことを挙げた。
■共和人民党(CHP)から厳しい反応
エルドアン首相の「私たちの政党をAKPと呼ぶ方々は無礼である」との発言に、共和人民党から厳しい反応が出ている。
共和人民党副代表のビフル・タマイルギルは、首相に対し「無礼とは、黒を白と言わないことか、それともあなた方の政権がやっている、不適切な盗聴で、他人のプライバシーを取り除き、私的な生活を人質にとり、道のど真ん中に丸裸で放り出すことか」と尋ね、次のように続けた。
「首相は、談話や書面、説明のあらゆる面でAKPという言葉を使ってきた、全ての民族・宗教宗派に属す、政治家、作家、風刺画家、知識人、労働者、村人、若者、老人、女性、男性の全てに対し、謝るべきだ。首相は名前も、 (運命が書かれているという)額も、白く(AK)あることを望むなら、まずは議員不起訴特権で身を固めるのをやめ、ごまかし、債務、文書改ざんのといった赤面するような罪に対し、償いをすべきだ。」
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( 翻訳者:倉本さをり )
( 記事ID:16612 )