ムバーラク大統領、サヘル・サハラ諸国共同体の会合で加盟国の連帯を訴え
2009年05月30日付 Al-Ahram 紙

■ ムバーラク大統領:「サヘル・サハラ諸国の連帯はアフリカが抱える危機に向き合うために必須」
■ 「ソマリア情勢の改善を歓迎する」「新政権の支援を約束する」

2006年05月30日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

 ムバーラク大統領は昨日リビアの遺跡都市サブラータで開かれた「サヘル・サハラ諸国共同体 (CEN-SAD)」で演説し、国・地域・大陸レベルで補完しあう戦略を具体化することで、アフリカが抱える諸危機に対処するため、サヘル・サハラ諸国共同体の加盟国同士の連帯が必須であると明言し、「今日の世界は相次ぐ危機に直面しており、その最たるものが経済危機である。私たちはアフリカ人として、アフリカ大陸の平和と安全なくして成長を語ることは不可能だ」と述べた。

ムフィード・シハーブ法律問題・議会担当相が代読したこの演説でムバーラク大統領は、「シャイフ・シャリーフ・シャイフ・アフマド大統領の選出に代表される昨今のソマリア問題における進展を歓迎し、国民和解の実現に向けた彼の努力の継続を支持する。平和と国家再建のための彼の政府の努力を支援すると我々はすでに約束した」と語った。

 さらにムバーラク大統領は、現在のアフリカ情勢には軍事クーデターの防止が欠かせないと強調した。いくつかの共同体加盟国では最近、軍事クーデターが起こったが、それは憲法をないがしろにするものであるとして、それらの国々に憲政が早急に復活するための働きかけを関係各方面に呼びかけた。

(後略)

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( 翻訳者:中島希 )
( 記事ID:16630 )