■ アズハル総長「アメリカ大統領の演説はムスリムの琴線に触れた」
2009年06月05日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
アズハル総長のムハンマド・サイイド・タンターウィー師は、アメリカ大統領の演説がムスリムの琴線に触れ、彼らの知性と心に大きく近づくことに成功したと明言し、ムスリムとそれ以外の人々との間に望まれる相互理解と協力の実現を妨げているあらゆる緊張・障害に取り組もうとするアメリカ大統領の熱意を賞賛した。
アメリカ大統領を迎えたカイロ大学を後にしたタンターウィー師は本紙に対し、「オバマ演説の内容を吟味してみれば、信条と信仰の自由・人権・マイノリティの尊重、宗教的多様性の受容といった大統領が述べた事柄と、イスラームの原則とがどれほど一致しているかがよくわかる」と語り、「アメリカがイスラームと戦争していないのと同様、イスラームは戦争を呼びかけてなどいない。それどころか、あらゆる形の暴力と闘い、憎悪・狂信と闘っている」と付け加えた。
そしてタンターウィー師は、「イスラームに手を差し伸べ、善意を持ってムスリムに心を開く人間の呼びかけを拒絶することなど我々にはできない。イスラームは誠実な平和の呼びかけを歓迎し、またその呼びかけに最大限、呼応するものだからだ」と述べた。
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( 翻訳者:勝畑冬実 )
( 記事ID:16639 )