オバマ大統領「カイロ演説の目的は西洋とイスラーム世界の誤解を解く対話の扉を開くこと」
2009年06月03日付 Al-Ahram 紙

■オバマ大統領:「ムバーラク大統領は地域平和のための安定の要 」
■「カイロ演説は西洋とイスラーム世界の誤解を解く対話の扉を開く」
■「米国はグァンタナモ収容所閉鎖によってよき手本を示すことができる」

2009年06月03日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【ロンドン:アブドゥッラフマーン・アッ=サイイド】【ワシントン:アースィム・アブドゥルハーリク】

歴史的なカイロ訪問の前夜 、バラク・オバマ米大統領は「ムバーラク大統領は平和のための中東安定の要である」と評し、困難にもかかわらずパレスチナ・イスラエル間の和平プロセスに取り組むムバーラク大統領の手法を賞賛した。また、「ムバーラク大統領は大衆受けを狙うことなく 、イスラエルとの和平を維持してきた」と付け加えた。そして、カイロからイスラーム世界に向けて行われる予定の 演説については、「西洋とイスラーム世界の誤解を解くために、対話の扉を開くことを目的としている」と述べた。

オバマ大統領は、「両者間に横たわる問題は演説によって解決するには大きすぎる」として、問題解決と誤解の解消のためには、言葉だけでなく行動を起こすことが必要であると認め、イスラエルとパレスチナの和平交渉が再びその軌道に戻ることを望んでいると明らかにした。

またオバマ大統領は、グァンタナモ収容所の閉鎖によって米国はよき手本を示すことが可能であるとの考えを示し、今回のエジプト訪問が米国とイスラーム世界との新しい関係の始まりとなることへの期待を表明した。

(後略)

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( 翻訳者:小林沙織 )
( 記事ID:16660 )