「魔法使い」、救世主に:イラン、ワールドカップに望みをつなぐ
2009年06月11日付 Jam-e Jam 紙
【スポーツ部】しばらくの間、代表チーム残留か否かが話題になっていたアリー・キャリーミーが、今回代表チームの救世主となった。目を奪われるようなすばらしいゴールを決め、代表チームのワールドカップ出場に望みを繋いだのだ。
後半開始から、メフディー・マハダヴィーキヤーの交替でキャプテンマークを自らの腕につけて出場したキャリーミーは、53分ハルアトバリーからパスを受け、テクニカルな動きでアラブ首長国連邦のゴールネットを揺らした。このゴールはイライラの募っていた代表チームにとってきわめて貴重なゴールとなり、この得点でキャリーミーはこの試合の最優秀選手に選らばれた。
アフシーン・ゴトビー監督は試合後、代表チームの今後の運命を決める今回の勝利に関して全イラン国民に祝辞を述べ、試合内容について、「イライラの多い試合だった。そのため多くのチャンスを逃したし、試合の主導権を相手に引き渡してしまうことも少なくなかった。しかしこの試合で勝ち点3を獲得できて嬉しい。そのことには満足すべきだろう」と話した。
アラブ首長国連邦に1-0で勝利した結果、現在我々の勝ち点は10となり、サウジアラビアと北朝鮮には勝ち点1の差となった。代表チームに歓喜と希望が戻ってきたということだ。アジア予選グループ2の予選最終日である来週水曜日のテヘラン時間15:30に、代表チームはソウルで韓国と戦い、22:00頃からサウジアラビアと北朝鮮がリヤードで対戦する予定である。
代表チームが最終戦でモチベーションの落ちた韓国に勝ち、サウジアラビアと北朝鮮の試合が引き分けで終わるならば、そのままワールドカップへの出場権を得ることになる。また韓国に勝った場合は、〔サウジアラビアと北朝鮮の試合の結果如何にかかわらず〕グループ第3位が確定し、プレーオフでの勝利に望みをつなげることができる。
昨日手にした結果は、代表チームがソウルで引き分けとなっても、プレーオフの出場権を獲得できる可能性をももたらした。もちろん、これはサウジアラビア・北朝鮮戦が引き分けに終わらなかった場合の話である。
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( 翻訳者:尾曲李香 )
( 記事ID:16665 )