休暇をとる俳優は殺される?―人気テレビドラマの制作現場
2009年06月11日付 Milliyet 紙

夏の到来と共に、テレビドラマ界の動きが激しくなっている。バケーションに出かける製作関係者らは次のシーズン、話の展開がどうなるか、視聴者の気をもませるような内容を脚本に書き記すものの、俳優たちの中にはテレビドラマを降板するか降板を希望する者たちがいて、脚本家たちを困らせている。

 重要なキャラクターたちをバケーションに送り出す脚本家もいれば、俳優の名誉のために、それにふさわしい「死」のシーンを描く脚本家もいる。死亡した俳優らは、次のシーズンには別のドラマで視聴者の前に現れる。来週、今シーズン最終回を迎えるサマンヨル・テレビのドラマ「唯一のトルコ(Tek Türkiye)」は、後者の例である。テレビドラマでテロリストのアイテンを演じたガムゼ・カラババは殺され、画面に別れを告げさせられた。カラババは次のシーズンに他のドラマで画面に戻る可能性があると言われている。ドラマの脚本家たちは「俳優たちとの間には何の問題もない」と述べる一方で、一般的にドラマからの降板を希望する俳優らは殺してしまうことが「簡単な手段」としている。

 Dチャンネルの「未熟な青年時代」でエフェを演じて有名となったダーハン・キュレゲッチも、ドラマの降板を希望していることはファンにとって驚きであった。エフェを乗せた車を絶壁から落とした脚本家が次回キュレゲッチのポストをどう埋めるのか関心の集まるところである。「未熟な青年時代」からの降板を希望するのはキュレゲッチだけではない。ドラマのなかでギョニュル先生を演じるディデム・インセルも、他の役を演じたいと思っていることを理由をつけて示し、来シーズンは役をもらえないことになっている。今シーズン最も話題となった「死のシーン」はと言うと、atvで放映された「さよなら、ルメリ」のヴァーヒデ役を演じるベッラク・トゥズナタッチのために書かれたワンシーンである。恋人と一緒にいたいと言ってドラマを降板したといわれるトゥズナタッチは、別のドラマで復帰予定である。何千人ものキャラクターが死んだ「狼の谷」のラストシーンで、頭を撃たれて殺されたことも、ハロ・ダユを演じたソンメズ・アタソイにとって驚きであった。「私は1年半もの間、殺して下さいと言っていた。ストーリーがややこしくなってしまった。この死に方は私にとっても驚くものであった。次回、シナン・チェティンがTRT1のために撮影する新ドラマに出演する予定だ。撮影は始まっている」

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( 翻訳者:永井ひとみ )
( 記事ID:16666 )