雨漏り・・・―本日(6/10)のトルコ国民議会審議
2009年06月11日付 Milliyet 紙


国民議会本会議において、民主市民党の「東・南東アナトリア地域の旱魃の影響」についての調査を含む会派提案が棄却された。
本会議においてはまず、民主市民党の、旱魃が酪農家や農家について与える影響を明らかにするために議会調査委員会の設立に関する会派提案を今日の審議にとりあげるようにという会派提案が審議された。同党の提案に関して発言した民主市民党のムシュ選出スッル・サクク議員は、地球温暖化のために対策を進めることが必要だとし、2030年にはトルコの気温が2-3度上昇するとのべた。サクク議員は、地球温暖化が顕著にみられる土地のひとつがヴァン湖であるとし、湖が次第に枯渇し始めていると述べた。サクク議員は「自然をもてあそぶのはやめよう、自然は子供たちの、私たちみんなの未来です」と述べた。

サクク議員は、イランにおいてマフムード・アフマディネジャード氏が大統領に選出されてから今日まで死刑が増えていること、346人に対し死刑に処されたことに言及し、「最近イランでは6-7人が死刑となっている。私たちの隣で、人道に対し罪が犯されている。議会としてはこれに対してただの傍観者でいるのをやめましょう」と話した。

公正発展党アルトヴィン選出エルテキン・チョラク議員は、民主市民党の会派提案への反対答弁で、地球温暖化は、時代の産物であり、世界でもトルコにおいても問題が生まれていること、農地と周辺分野で問題が増加していると述べた。しかし、この問題に対して政府は対策を講じており、以前にもこの問題に関し議会で調査委員会が設置されたことに言及し、新しい委員会をつくるのは時間の無駄であると述べた。

チョラク議員は、サクク議員の演説に出てきた「クルドの地 Kürt coğrafyası」という言葉に対し、「国土を、様々な民族にわけ、表現するのを正しいとは思わない。国へも損害は与える」と批判した。共和人民党トカト選出オルハン・ズィヤ・ディレン議員も、地球温暖化はトルコでも起こっており、雨量も減少していると話した。ディレン議員は「トルコの農業は自給率の高い7カ国のひとつである」という言葉は過去のものとなり、次第に農産物輸入が増えていると述べた。発言の最後では民主市民党の会派提案に反対した。

■雨漏りにて一時中断

本議会では、続いて、民族主義者行動党の「ヘイゼルナッツ生産者問題に関する」会派提案が話し合われた。提案に関する民主市民党シュルナク選出ハシプ・カプラン議員による発言の最中、共和人民党の国会議員の何人かが、議長のネヴザト・パクディル氏へ「天井から雨水が漏れている」と告げ、議長パクディル氏は話し合いを一時中断した。

中断時、雨漏りは議員たちの間で冗談の種となった。共和人民党員の何名かは「傘をもってこよう」といい、公正発展党メルスィン選出キュルシャド・トゥズメン議員も「共和人民党に雨が降ってきた、天の恵みだ、天の」と冗談をいった。

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( 翻訳者:近岡由紀 )
( 記事ID:16669 )