■ ミッチェル特使、パレスチナ側に対して「二国家解決案を遵守」と保証。アッバース大統領、入植地拡大計画の実態を報告
2009年06月11日付アル・ハヤート紙(イギリス)アラブ世界面
【ラーマッラー:ムハンマド・ユーニス】
アメリカのジョージ・ミッチェル中東和平担当特使は3度目の中東歴訪において、パレスチナとイスラエルの交渉再開に失敗した。というのも、イスラエル側が入植地拡大計画の凍結と二国家解決の原則受け入れを拒否したからである。
マフムード・アッバース大統領は昨日、ミッチェル特使とラーマッラーの大統領府で会談を行い、今年も新たな入植地拡大が計画され、入植地で新たな住居建設の入札が行われていることを報告し、「E1」プロジェクトという名で知られているマアレ・アドミーム入植地の拡大予定地図を提出した。このプロジェクトは、ヨルダン川西岸地区の北部および中部と南部を隔離し、エルサレム市を西岸地区の他の地域から分離するものである。また、占領下エルサレムでイスラエルが破壊した住居の数や、破壊命令が出された住居の数についてもリストを提示した。
サーイブ・ウライカートPLO交渉局長は本紙の「ミッチェル特使らはパレスチナ側にイスラエルとの交渉再開を要求してきたか否か」という質問に対し、「ミッチェル特使らは我々に、『現在各当事者と協議を行っている』と述べた」と応えた。
(後略)
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( 翻訳者:梅原春奈 )
( 記事ID:16689 )