■エジプト‐アメリカ会談今日開催
■ムバーラク、オバマ両大統領は一連の会見で二国間関係、パレスチナ問題、イラン問題、過激派の問題を議論
■ホワイトハウス:「大統領はイスラーム社会と共通の利益に基づく関係をとりもつことを個人として誓っている 」
2009年06月04日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面
カイロ大学でイスラーム世界に対する歴史的な演説を行うためにエジプトを訪問したオバマ大統領は、手始めに 今日、ホスニー・ムバーラク大統領とエジプト‐アメリカ会談を開催する。
両首脳はこの集中協議を通して2国間関係や、パレスチナ問題を筆頭とする地域の諸問題、イランの核計画、過激派やテロへの対策を議論する。
ホワイトハウスの報道官はオバマ大統領が個人として、共通の利益と相互の敬意に基づいたイスラーム社会との関係を尊重していることを確認した。
オバマ大統領は中東訪問を昨日のサウジアラビア王国訪問から始め、アブドゥッラー・ブン・アブドゥルアジーズ国王と会談して、地域和平に向けたアラブ和平提案 の支援策について議論した。その後 オバマ大統領はイスラーム世界に平和の手を差し伸べるために、カイロに到着した。
オバマ大統領は和平の実現とパレスチナ国家の樹立に向けて行動し続ける決意をあらためて表明 し、「このためにはパレスチナ、イスラエル双方がそれぞれの約束を果たすことが求められる」と述べた。またオバマ大統領は個別交渉の場においてであれ、公式声明を通じてであれ、人口の自然増〔を理由にした入植地建設〕も含めた入植地建設の凍結がその約束に含まれるということを、明確にイスラエルに通達してきたと指摘した。
ナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)との会見でオバマ大統領は、「イスラーム世界との関係改善の努力は、アメリカのイスラエルに対する強い支援を変えるものではない」と述べ、イスラエルは堅固なアメリカの同盟国であり、巨大な文化的つながりや特別な関係、民主主義的価値感によって両国は結ばれていると述べていた。
そしてオバマ大統領は入植停止の要求をイスラエルが拒否していることを重大視せず 、「まだ時期尚早だ。イスラエルは約一か月前に政権ができたばかりであり、これから双方間で一連の議論ができるだろう」と述べたのだった。そしてこの発言と同時期にオバマ大統領はワシントンでイスラエルのエフード・バラク国防相と突然の会見を行い、イスラエル国営放送によれば、入植地問題や今日カイロで行われる予定のオバマ演説の内容について話し合われ、バラク国防相は和平プロセスをめぐって両国間で高まりつつある緊張を緩和し、ヨルダン川西岸地区での入植地建設停止要求を見直すよう、オバマ大統領を説得しようと努めたという。
(後略)
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( 翻訳者:在間咲野 )
( 記事ID:16716 )