ディヤルバクル共和国検察局がトルコ国内15県で先日実施した捜査に、新たな進展がみられた。ディヤルバクル及びマルディンでテロ組織PKKの都市部組織KCKトルコ議会(KCK/TM)組織に向けた捜査で、18人が拘束された。
容疑者のうちA.T.は、第2空軍司令部で任務を行っていた際に、ディヤルバクルを離陸する戦闘機について、テロ組織のカンディルにいる責任者に情報提供していたことが明らかになった。A.T.は、運転手を務めていた第2空軍司令部を離れた後、市役所で働いていたことが分かった。拘束された容疑者の中には、ディジレ大学講師A.Y.やディヤルバクル県庁社会福祉基金の職員V.Y.も含まれている。取り調べの結果、バーラル市議会の民主市民党(DTP)ロジダ・バルカシュ会派代表、及び市職員Ö.Y.とS.E.も拘束された。その他の拘束された人の名前はM.D.、B.Ç.、A.D.である。拘束された9人に対し、ディヤルバクル警察テロ対策支部で尋問が続けられている。
ディヤルバクル共和国検察局により、KCK/TM組織に関わったとして先日逮捕されたS.Z.容疑者に関して作成された148ページの起訴状には、KCK/TM組織図と、資料に記載されている約4万件の通話記録のうちいくつかが記されている。ディヤルバクル第6重罪裁判所に提出された起訴状には、2年間に渡り尾行ならびに盗聴による調査がなされた8人からなる地方運営委員会が「KCKトルコ議会」を名乗り活動していたことが判明したと主張されている。この委員会のメンバーがテロ組織の都市中心部での活動をコーディネートし、司法面及び金銭面で活動をしたと疑われている。さらに、トルコで活動するKCK/TM関係者が、いわゆる「KCK憲法」に基づき、同組織の欧州責任者であるサブリ・オクと常に連絡を取り合っていたことが判明した。
■検察が抗議、労働組合(KESK)の関係者は逮捕
イズミル共和国検察官の指示で5月28日にKCKを対象に行われた捜査で拘束された後、裁判所により釈放された8人が、当番裁判所により逮捕された。容疑者たちは、検察官の反対を受け、一昨夜拘束された。逮捕された者の中には労働組合書記のソンギュル・Mと教育者労働組合書記のギュルチン・İも含まれている。容疑者たちはテロ組織PKKの目的と戦略に基づき活動したことで告訴されている。5月28日に5県で実施された捜査で拘束された容疑者のうち14人が逮捕された。
ビトゥリスでは、民主市民党所属のヴェイシ・ジェイハン中央郡長を含む5人、シュルナクのジズレ市では4人が捕まった。容疑者の中にはジズレ市で市議会議員を務めるファイサル・サルユルドゥズ及び、Tüm Bel労働組合ジズレ代表部メティン・フンドゥクも含まれている。シュルナクでは民主市民党所蔵の元市長ヤフヤ・イディンと、民主市民党党員のベシル・カルタルも拘束され、シュルナク県警に連行された。バトゥマンでは6月11日に拘束された後、当番裁判所により在宅審査にむけ釈放されたムスタファ・トゥーユルドゥズ副市長も一昨夜帰宅途中に再度拘束された。
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( 翻訳者:田辺朋子 )
( 記事ID:16728 )