PFLP支持者らがハマースのガザ掌握記念日に大規模デモ
2009年06月14日付 al-Hayat 紙
■ ガザ:ハマースのガザ地区掌握の記念日に和解を支持する大規模デモ
2009年06月14日付アル=ハヤート紙(イギリス)HPアラブ世界面(東アラブ)
【ガザ、ラーマッラー:ファトヒー・サッバーフ(本紙)】
パレスチナ解放人民戦線(PFLP)の組織した大規模デモが、解任された[ハマース]政府の警官隊と間一髪で衝突を引き起こすところだった。PFLP支持の活動家2人が警官の発砲で負傷し、その他数名に警官が暴行を加えて6人を逮捕したためである。逮捕者らは後に釈放された。
この事件は、立法評議会前の広場を最終地点としてPFLPが組織した大規模の平和的なデモ行進が行われていた場所から100メートルほど離れた、ガザ市西部の無名戦士公園近くで起きた。目撃者が本紙に語ったところでは、「市中心部のパレスチナ広場を出発して立法評議会に向かったデモの最中、警官複数がPFLP支持者らを激しく殴っていた」。また、「PFLP支持の活動家たちは、警官の威嚇射撃により軽傷を負い、警察はその他6人を逮捕した。ガザ地区のPFLP指導部が解任された政府とハマースに連絡をとり、逮捕者たちは釈放され、これが緊張緩和につながった」という。
こうしたなか、PFLPはデモの参加者がおよそ3万人であったとの見積もりを発表した。デモ参加者たちはファタハとハマースに対して西岸地区とガザ地区に分かれた祖国の分裂状態を終わらせ、国民統合を回復するよう求めた。
このデモは、分裂に反対し統一を求めて組織されたものとしては最大級のものであり、2007年6月にハマースがガザ地区を掌握した記念日に合わせて行われた。このデモにはPFLPやパレスチナ解放機構(PLO)所属の諸組織の有力幹部たちや、国民的な著名人、無所属の人々や市民運動の指導者らが参加した。それに加えてパレスチナ旗やPFLPの赤旗を掲げたボーイスカウトの子どもたちや、同じくパレスチナ旗や赤旗で装飾されたバイク複数も参加した。
参加者たちは祖国の分裂を批判し、分裂を終結させ国民統合を実現するよう呼びかける愛国的なスローガンを繰り返した。その中には「アッバースよ、ハニーヤよ、我々は祖国の統一を望んでいる」というものもあった。また国民合意を急ぐよう求めるプラカードや、「権力争いにノー」、「もうナクバはいらない。国民統一を受け入れないような人間はいらない」といったプラカードが掲げられた。そして参加者たちは、イスラエルのある刑務所の隔離房で2週間にわたりハンガー・ストライキを敢行しているPFLPのアフマド・サアダート書記長への連帯を表明した。
(後略)
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( 翻訳者:鈴木啓之 )
( 記事ID:16759 )