ハマース、シャレット問題解決のため新たな捕虜交換リストを準備か
2009年06月20日付 al-Quds al-Arabi 紙
■ ハマース、捕虜交換に向けて新しい名簿を準備
■ バラク国防相は密輸問題を協議するためエジプトへ
2009年06月20日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面
【ナザレ:本紙ズヘイル・アンドラウス】
パレスチナおよびエジプト筋の予想では、イスラーム抵抗運動ハマースが〔ガザで拉致されたイスラエル兵〕 ギラード・シャレットとの捕虜交換取引を行うために、新たな名簿を提示する可能性を検討中であると、金曜日朝のイディオット・アハロノート紙電子版が報じた。今後数日内にハマースとイスラエルの間で名簿の交換が行われる予定で、来週のバラク国防相のエジプト訪問は、この件のためだという。
同サイトが高官筋から得たという情報によれば、エジプトはこのところハマースに対し、シャレット問題を終結させるよう圧力をかけていた。以前にハマースが公表し、オルメルト政権時代に提出されたリストを再考するよう、エジプト側から明確に指示されたハマースは、オルメルト政権に拒否されたリストがネタニヤフ政権に受け入れられることはないだろうと語ったという。
同じ筋からの情報として同サイトは、「ネタニヤフ政府に新しいリストが手渡されるのは間違いない」と続け、確かにハマースはリストを変更したり、誰かの名前を外したりすることはないと公言しているが、ハマース内部では捕虜交換の実現によって成果を得るチャンスを無駄にすることなく、シャレット問題をよりよい方法で終結させることが話し合われている、と報じた。特に、ハマースはアメリカ大統領が中東地域で行っている努力を停滞させる要因になっていると見られたく無いとの事情を抱えており、また最近、ハマース指導部と国際的な人物や責任者たちとの会見がいくつか持たれたということもある。
(後略)
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( 翻訳者:飯田桃子 )
( 記事ID:16772 )