グーチャーニー・エッテマーデ・メッリー紙編集長、拘束される
2009年06月21日付 E'temad-e Melli 紙
エッテマーデ・メッリー紙の
モハンマド・グーチャーニー編集長が、土曜日午前2時、治安部隊によって拘束され、拘置所に収監された。エッテマーデ・メッリー紙の報告によると、拘束時、グーチャーニー氏本人、及び妻のマルヤム・バーギー氏には拘束理由については明らかにされなかったという。
土曜日午前2時、約6名の警官がグーチャーニー氏の自宅を訪れ、逮捕令状が下ったと告げて自宅内に立ち入った。警官らはグーチャーニー氏に、ある治安機関から来た、逮捕令状もあると告げたという。
警官らはモハンマド・グーチャーニー氏を、自宅からエッテマーデ・メッリー紙事務所に連れて行き、同氏のビデオを撮影した上で、同氏が所有するコンピュータやその他の所有物を持ち去ったとされる。
モハンマド・グーチャーニー氏の妻マルヤム・バーギー氏は、このことについて本紙記者に次のように語っている。「グーチャーニーがどのような罪で拘束されたのか知ろうとしましたが、無駄でした。彼らは私たちに、今回の原因は最近起きた出来事にある、とだけ言いました。言うまでもなく、《最近起きた出来事》というだけでは、容疑にはなりません。もし誰かを拘束するのであれば、理由や容疑をきちんと話すべきです。グーチャーニーの拘束について、これまで理由・容疑は一切明らかにされていません」。
マルヤム・バーギー氏が明らかにしたところによると、エッテマーデ・メッリー紙社主のホッジャトルエスラーム・メフディー・キャッルービーは情報相に手紙を書き、同紙編集長の釈放を要求、その上で「私の署名のもとで発行されているものに関しては、その責任は他でもない私にある。私がすることを、私の協力者たちが新聞紙上で行うというのはごく自然なことであり、そのために起きた罪は〔私以外の〕誰かに向けられるようなものではない」と主張したという。
またエッテマーデ・メッリー紙発行責任者のモハンマド・ジャヴァード・ハッグシェナース氏も、一部の司法関係者に連絡を取り、モハンマド・グーチャーニー編集長の拘束理由について問い質したという。同氏は次のように述べている。「法律によれば、新聞紙上に書かれた内容について説明責任を負うのは、発行責任者であって、このことについて編集長にはいかなる責任も問われないことになっている」。
同氏によると、グーチャーニー氏への司法・治安当局による取り調べは今後も続けられる見通しだという。
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( 翻訳者:斉藤正道 )
( 記事ID:16781 )