ロシア大統領、エジプトを初訪問
2009年06月23日付 Al-Ahram 紙

■ ムバーラク大統領とメドヴェージェフ大統領が首脳会談
■ 二国間の関係強化や地域問題を協議
■ エネルギー、経済、投資分野で5つの協定に調印

2009年06月23日アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【カイロ:ムハンマド・アミーン・アル=ミスリー】

今日、ホスニー・ムバーラク大統領とドミートリー・メドヴェージェフ大統領が、エジプト¬・ロシア首脳会談を行う。中東和平プロセスの再生や、パレスチナ・イスラエル二国家解決案に基づく恒久平和の実現、パレスチナ国民合意のためのエジプトの努力などが協議される。

会談では政治・経済レベルでの地域的国際的最重要問題や、経済・貿易分野でのエジプト・ロシア二国間関係の強化策なども話し合われ、両大統領はエネルギー、経済、投資、戦略的協力関係などの分野で、5つの協定を締結する。

ロシア大統領には多数の高官や実業家から成る使節団が随行し、その中にはロシアの法務大臣や天然資源大臣も含まれている。またメドヴェージェフ大統領は今夜、アラブ連盟事務局長のアムル・ムーサーや、アラブ連盟の評議会メンバーらとも会見し、中東地域情勢に対するロシアの立場を説明する。アムル・ムーサー事務局長は、「ロシアの立場はアラブ世界のあらゆる問題の支えになっている」と評した。

二日間にわたるメドヴェージェフ大統領のエジプト訪問は、去年の大統領就任以来初となる訪問であることや、予定されているナイジェリア、ナミビア、アンゴラといったアフリカ歴訪の最初の訪問地になるという点で、重要性を持つ。なお、ムバーラク大統領は2000年から4回モスクワを訪問している。

メドヴェージェフ大統領は、カイロのマール・ギルギス教会やエジプト考古学博物館といったいくつかの史跡を訪問する予定。またロシア大使公邸でエジプト在住ロシア人たちと面会し、明日24日(水)の午後カイロを発つという。

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