「エブレン元大統領、自殺すればいい」―1980年クーデターへの裁判問題
2009年06月26日付 Yeni Safak 紙
トゥンジェリ選出のカメル・ゲンチ議員(無所属)は、ケナン・エブレン元大統領が「もし人々が、私の裁判を望むのであれば、私は裁判を待たずに自殺する」と発言したことに対し、NTVテレビにコメントした。
「最新ニュース」という番組で報じられた彼の発言は以下の通り:
「9.12クーデターは、世俗国家トルコ共和国の一体性の維持という課題に対し、非常に大きな打撃を与えました。民主主義は棚上げにされました。この出来事は、多くの罪のない人々を死に追いやり、拷問にかけ、彼らから仕事と生活の糧を奪いました。トルコにイスラム法にもとづく体制を持ち出し、根根付かせるうえで、非常に大きな土台を準備したのです。この歴史上の汚点がただちに消されることを誰もが望んでいます。
軍事活動家だけではなく、当時の政治家たちも責任をとる必要があります。国の統治において、無能な指導者たちが、その地位を守るために抵抗すれば、残念ながらこのようなクーデター主義者が、救い主ととしてやってくるのです。
憲法の臨時15条項を撤廃させる案件が提案されれば、私はサインします。罪を犯したものは罰せられるべきです。しかし、できやあしませんよ。15条項の撤廃だけでは何の意味もありません。さらに進めて、私が議員としてもつ不起訴特権も排除される必要があります。しかし議員不起訴特権の撤廃を、タイイプ・エルドアン首相は引き受けないでしょう。そんなことをしたら、彼の国会議員資格と議員特権も剥奪されなければならなくなります。つまり、自分のためにならないことはやりませんよ。だから、なされることといえば、話題を変えることばかり。そして人々をだましているのです。
裁判にかけられるべきです。誰もが犯した罪を自身の手、あるいは法によって償うべきです。もし、「裁判を待たない、罪は自分自身で引きうける」という人がいるならば、我々は彼を祝福しましょう。ケナン・エブレンはそうした英雄気取りの行動はしてもらいたくはない。彼の犯した罪はあまりにも重い。今日からでも早すぎはしない、自殺しなさいと言いたいです。」
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( 翻訳者:杉田直子 )
( 記事ID:16802 )