アタテュルクの手紙を競売にかけた骨董商へ、5年の求刑
2009年06月27日付 Hurriyet 紙

離婚前後にアタテュルクと妻のラテーフェの間で交わされた7通の手紙を株式会社アンティークが競売に出品したことに関連し、骨董屋フルシ・トゥルガイ・アルタム氏を含む3人に関する裁判が開かれた。

容疑者らには、「博物館への連絡なしに、文化遺産を出品、ないしはそれを受領した」容疑で、懲役2年から5年が求刑された。

イスタンブル共和国検察局が準備した訴状によれば、警察は、株式会社アンティークが主催する2008年11月9日の競売で、アタテュルクと妻のラテフェの間で交わされた7通の私的な手紙を、シナン・エルデムリ氏が販売する、との情報を掴んだ。本件に関し、トプカプ宮殿博物館館長イルベル・オルタイル教授が事前報告書を作成した。それによると、1981年に成立した関係法により、アタテュルクの個人的、あるいは公的な文書や手紙の販売を禁じられていることが明らかとなった。この報告書に基づき手紙は没収された。訴状では、被告のシナン・エルデムリ氏は、手紙が博物館で保存する必要のある作品であるかないかを確定させるための問い合わせを文化観光省に対して行わず、さらに、売買のための許可文書を取得せず、販売目的で競売組織へ引き渡したことが主張されている。訴状では、また、フルシ・トゥルガイ・アルタム氏とエルドアン・アルドアン氏は博物館発行の売買証明書を販売者に求めず、文化遺産を競売用に受領したとされている。

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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:16807 )