■ アサド大統領、ギリシャ大統領と会合後:「和平実現にはイスラエル側のパートナーが必要」
2009年06月25日付アル=ハヤート紙(イギリス)アラブ世界面
【ダマスカス:イブラーヒーム・ホマイディー】
シリアのバッシャール・アル=アサド大統領は昨日(24日)、ダマスカスでギリシャのカロロス・パプーリアス大統領と会談し、中東和平の実現には「イスラエル側のパートナーが必要であり、イスラエルが国際法の理念や関連する国連決議、土地と和平の交換の原則を遵守することが必要である」と強調した。また、「現在はイスラエル側のパートナーは存在しない」と指摘した。
一方、パプーリアス大統領は「既成事実を押し付けるのではなく、対話によって対立を打開する必要がある」と強調した。また「もし全ての当事者が国連安保理決議を尊重せず、ゴラン高原がシリアに返還されなければ、本当の和平は実現しないだろう」と指摘した。
両大統領は昨日協議を行い、シリアのファールーク・アル=シャルウ副大統領やワリード・アル=ムアッリム外相、ブサイナ・シャアバーン大統領顧問(政治・広報担当)らシリア政府高官が出席した。協議は、4年ぶりのダマスカス訪問を行ったギリシャ大統領の公式歓迎セレモニーの後に行われた。この訪問は3日間続き、今日はパプーリアス大統領が北部アレッポに向かう前に、共同経済フォーラムが開催される予定である。アサド大統領は報道声明で「この協議は前向きかつ建設的なもので、地域的・国際的諸問題についての両国の相互理解の深さを反映したものである。また我々は、特に中東や世界の状況変化が加速する中で、両国の政府高官の間で様々なレベルでの協議を強化することで合意した」と述べた。さらに「会談では、中東情勢に関するシリアの見解を説明した。我々はパレスチナ人民の苦難を取り除き、イラクでの国民和解を支援するために国際的な尽力が必要であると強調した」と明らかにした。
(後略)
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( 翻訳者:梅原春奈 )
( 記事ID:16815 )