チチェキ大佐・逮捕、16時間後釈放―「AKPとギュレン運動撲滅」文書関連
2009年07月02日付 Milliyet 紙

「政治反動との闘争計画(いわゆる「AKPとギュレン運動撲滅計画)」文書に署名があるといわれ、一昨日逮捕されたドゥルスン・チチェキ大佐は、第14重罪刑事裁判所への異議申し立て後、昨日釈放された。

「エルゲネコン」捜査の一環で「同組織のメンバーである」という疑いで昨日逮捕された海軍ドゥルスン・チチェキ大佐は、異議申し立て後、釈放された。昨日朝、ベシクタシュにあるイスタンブル司法裁判所に現れたチチェキ大佐の弁護士は、7日間の異議申し立て期間を待たずに異議申立書を提出した。エルカン・ジャナック裁判所長と2人の裁判官から成る第14重罪刑事裁判所の担当官は、異議申立書の扱いを審議した。異議申立書を精査したメンバーの中に法律に基づき逮捕命令を出せる裁判官がいなかったため、同裁判所の予備裁判官が面会に参加した。

■どのように判決が下されたか

チチェキ大佐の弁護士が提出した異議申立書は、第14重罪刑事裁判所で迅速に審議された。重罪裁判所の一団は、裁判所長、2人の裁判官、及び、1人の予備裁判官から成っている。第14重罪刑事裁判所の担当裁判官が休暇を取っているため、代わりに第13重罪刑事裁判所に務めているファイク・サバンが、イスタンブル共和国検察局司法委員会の決定で、第14重罪刑事裁判所を一時的に担当することになった。ジャナック裁判所長を始めとする3人の担当官は、異議申立書を精査した。手続き上、検察からの所見を要求した。所見が届くと、担当官は釈放の判決を下した。

判決は昨日17時頃下された。判決は、チチェキ大佐が収容されているハスダル軍事刑務所にファックスで送付された。一連の作業が完了した21時05分頃、チチェキ大佐は親戚及び弁護士と共に黒いジープで裁判所を後にした。警察は、裁判所周辺で交通規制し、マスコミ関係者も近づけないようにした。

■逮捕容疑

エルゲネコン裁判の拘留中の容疑者の1人であるレヴェント・ギョクタシュの弁護士セルダル・オズチュルクの事務所で押収された書類を基に行われた調査で、チチェキ大佐がエルゲネコン関連の容疑者と繋がっているという疑いが生まれた。このため、チチェキ大佐は「同組織のメンバーである」という理由で逮捕されたとみられている。

■ドーアン通信(DHA)がチチェキ大佐の映像を放送した

チチェキ大佐が一昨日の朝、ベシクタシュにある重罪刑事裁判所に出向き、エルゲネコン調査の検察官らに陳述した。チチェキ大佐は、夕方にも当番裁判所に送られた。夜中まで陳述を続けたチチェキ大佐に、逮捕の決定が下された。チチェキ大佐はここから窓ガラスにフィルムが貼られたバンで、まずベシクタシュにある中央司令部に、その後、健康診断をうけるためギュムシュスユにある軍事病院に送られた。健康診断書を発行されたチチェキ大佐は、ハスダル刑務所に連れていかれた。チチェキ大佐は、刑務所に連行される際に、短時間ではあるがカメラに捉えられた。


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( 翻訳者:田辺朋子 )
( 記事ID:16851 )