公正発展党(AKP)の地方集会、「異論噴出」のため延期
2009年07月03日付 Radikal 紙
3月29日の地方選挙の前には、(各県ごとに)タイイプ・エルドアン首相が示した一人づつの(党の県代表)候補者を掲げて県党大会を行った公正発展党(AKP)県組織であったが、最近、2人目の候補者をめぐる騒動が続いている。ディヤルバクル県とイスタンブル県での党大会の紛糾につづき、ウシャク県とアンカラ県の党大会も、「一人の候補者」に関して合意に達しないことから、延期された。
アンカラ県党大会は、7月19日に開催される予定である。しかし、ウシャクの党大会の日程はまだ明らかになっていない。延期の要望はエルドアン首相本人からなされたことが知られている。地方選挙で票の減少を体験をした公正発展党(AKP)は、県党大会によって再び立ち直ろうと図っていた。エルドアン首相の「一人の候補者」の指示に対して、アンカラ県代表職に、現行の代表であるハリス・ビルゲ氏に加えて、アンカラ広域都市市議会議員のムラト・キョセ氏と、公正発展党の創立メンバーのうちのひとり、イスマイル・サフィ氏も立候補した。舞台裏に伝わってくる話によれば、公正発展党の党組織の責任者である党首補佐ハルク・イペク氏は、アンカラ国会議員のファルク・コジャ氏とともに、エルドアン首相に対してキョセ氏を推薦した。アンカラ広域市市長であるメリフ・ギョクチェキ氏と親しいことで知られているハリス・ビルゲ氏は、この状況に不快感をしめした。エルドアン首相は、「内紛」と「競争」という印象を与えないよう、党大会を7月19日に延期するよう望んだとされている。
■ウシャクでは、エルドアン首相の指示にも関わらず、2人目の候補者
7月5日の日曜日に開催されることが計画されていた公正発展党のウシャク第3回定例県大会も2度目の延期がなされた。公正発展党ウシュク中央郡代表のヌリ・デミル氏は、前日、党の建物で主催した記者会見において、第3回党県大会に関して準備は完了していること、しかし党中央の指示によって党大会の日程が明らかにされないまま延期されたことを報告した。党内部の一体感と結束が得られなかったために、集会が延期されたと説明するデミル氏は、次のように述べた。
「先週、首相は、県代表職への立候補予定者と会い、ヒルミ・アルペルでまとまるようにと示唆した。しかし、前日に、ファーティフ・オズデミル氏が、党中央の姿勢にもかかわらず立候補を公表をした。この状態が、党の内部で一体感と結束が得られなかったという考えを生んだ。」。
3月29日の地方選挙以降に行われたアクサライ、テキルダー、オスマニイェ、アダナ、イスタンブル、そしてディヤルバクルでの公正発展党の党大会では、一人以上の候補者が争ったり、一部の人が立候補を妨害されたりするといった理由で、トラブルが起きている。
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( 翻訳者:小松裕美子 )
( 記事ID:16863 )