パレスチナ国民対話第6ラウンド終了、拘束者問題めぐり対立
2009年07月02日付 al-Hayat 紙
■ ファタハ幹部、本紙に対し対話会議の詳細を語る:「スライマーン長官の介入で拘束者問題による協議の停滞打開、文言に関する対立が合意を阻害」
2009年07月02日付アル=ハヤート紙(イギリス)HPアラブ世界面
【カイロ:ジーハーン・アル=フサイニー】
3日間にわたって行われ、一昨日(6月30日)に終了したパレスチナ国民対話会議の第6ラウンドに参加したあるファタハ幹部は、「ハマース代表団は1日目と2日目の2日間、出席者に対して拘束者問題以外の問題について協議しないことを強要した」と明らかにした。
同幹部が本紙に対して明らかにしたところによると、「2日間は拘束者問題以外については協議しなかった。エジプトのウマル・スライマーン情報局長官が介入するまでは協議が全く進展しなかった。彼は、拘束者問題以外の対話事項の協議は行わないというハマース代表団の条件を激しく拒否し、『それは認められない。これらの条件は受け入れられない』と述べた。これに対しハマース代表団は『(スライマーン長官は)ハマースのハーリド・マシュアル政治局長との最後の会合で、その他の問題について議論する前に拘束者問題の解決が必要であると合意したはずだ』と応じた。そこでスライマーン長官は『それは正しくない。拘束者問題を無視せず、対話の中で協議事項として提起することが必要だということは確認した』と答えた」という。ファタハ幹部によるとスライマーン長官はハマース代表団に対して、「退席してもらっても結構だ。準備ができたら来なさい」と述べたという。
同幹部によると、スライマーン長官は和解の機会を無駄にしないよう警告し、「立場を統一し、分裂を終結させることが必要だ。なぜなら、もしこの状況が続いたら世界はあなた方に構わなくなる。そして歴史はあなたたちを許さないだろう」と呼びかけた。ハマースは引き下がり、ハマースのムーサー・アブー・マルズーク副政治局長は「我々に提示されている妥当ないかなる提案についても対応する準備ができている」と述べたという。また同幹部によると、その時ファタハ代表団のアフマド・クレイウ(アブー・アラー)団長が介入し、拘束者問題への対応については「双方が拘束を停止し、拘束者の釈放を開始する。釈放は和解合意の署名以降も順次継続すると同時に、釈放できない拘束者について検討するための委員会を設置する」と提案した。
(後略)
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( 翻訳者:梅原春奈 )
( 記事ID:16899 )