施行された「軍人の一般法廷での裁判」法、最初の案件はヴァンから
2009年07月11日付 Zaman 紙

軍人を一般法廷が裁く道を開く法が大統領の承認を得てのち、最初の請求は、ヴァン軍事裁判所で8人の兵士が裁かれているダールジャ襲撃の訴訟におけるものになった。終身刑を科された兵士ラマザン・ユジェの弁護士ディンチェル・アスラン氏は、管轄変更の判断が下されるよう裁判所に申請を行った。

アスラン弁護士は、依頼人が「国家の統一性と一体性を乱す罪の幇助」を行ったとして裁かれているとし、ユジェに着せられた罪が刑事裁判法(CMK)250条に従って重罪裁判所の管轄に入ると述べた。アスラン弁護士は、法律が「その施行された日において継続されていた取り調べに適応される」という条文に注意を促した。

刑事裁判法改正後人々の目は、ヴァン軍警察治安部隊司令部軍事裁判所で行われているシェムデンリ裁判とアタベイレル・サウナマフィアの裁判に向けられた。ヴァン軍事裁判所で行われている裁判の1つは、8人の兵士が裁かれていダールジャ事件である。2007年10月21日にテロ組織のメンバーからなる一団がユクセコヴァ・ダールジャ部隊を奇襲して12人の兵士を殉職、16人の兵士を負傷させ、1人の専門軍曹と8人の兵士を人質に取って北イラクへと連れ去った。15日後テロ組織によって解放されたこの兵士たちについてヴァン軍事裁判所でさまざまな容疑で裁判が開かれた。

容疑者のうちマルディン出身の兵士ラマザン・ユジェは、「国家の統一性と一体性を乱す罪の幇助、犯罪と犯罪者を公に称賛すること、および相次いでメディアを通してテロ組織のプロパガンダを行った」として告発された一方、他の7人については軍法違反である「命令違反」として裁判にかけられた。ユジェの弁護士ディンチェル・アスラン氏は、法廷に行った申請で、依頼人に着せられた罪が刑事裁判法250条に従って重罪裁判所の管轄となることを明らかにした。アスラン弁護士は、取り調べと捜査を行った軍の検事と軍事裁判所が一般法廷での裁判を認めてこの件の書類をこうした案件を扱う重罪裁判所に送るべきとして、この裁判を担当する裁判所はヴァン重罪裁判所であると述べた。

シェムデンリ裁判の仲介弁護士であることにも触れたアスラン弁護士は、以下のように続けた。「法律の施行後に私たち仲介弁護士の間で委員会が作られた。委員会は法律を調べて、シェムデンリ事件で軍事裁判所が管轄変更の判断を下すよう申し立ての準備をしている。できるだけ早くこの要求が行われ、この件が専従の重罪裁判所に送られることが望まれる。」

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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:16923 )