大学寮事件で拘束された学生ら、いまだ釈放されず
2009年07月08日付 E'temad-e Melli 紙
テヘラン大学学長は、大学寮に住んでいた学生2名をはじめとする同大学の学生数名がいまだ拘置所に捕らえられたままであることを明らかにした上で、「学生全員の釈放に向けて、大学は努力を続けている。大学法務局は問題の追跡調査を行っているところだ」と付け加えた。
メフル通信の報道によると、ファルハード・ラフバル学長は「投獄された学生の正確な人数を発表することはできない」としつつ、「大学寮事件で拘束された学生のほぼ全員が、2名をのぞいてすでに釈放されている。この2人の釈放へ向けた努力が、現在続けられている」と付け加えた。
ホルダード月23日土曜日(2009年6月13日)の夕方、つまり選挙翌日の夜、「私服」グループがテヘラン大学学生寮を襲撃し、学生らとの衝突に発展した。この事件を受けて、治安維持軍が学生寮に立ち入り、複数の学生を拘束した。治安当局は、当時の状況では学生と寮侵入者を見分けるのは不可能だったと釈明している。
テヘラン大学学長によると、投獄されたテヘラン大学の学生たちの中には大学周辺から離れた場所で捕らえられた学生たちもおり、この件についても大学は学生の釈放に向けて追跡調査を行っているところだという。
ラフバル学長は「大学は今のところ完全に平穏である。テヘラン大学学生寮は修繕のため、2週間閉鎖される予定だ」とも述べた。
同学長がテヘラン大学学生寮の学生2名が拘置所に捕らえられたままとなっていることを明らかにする一方、治安維持軍総司令官は先週土曜日、拘束された学生寮の学生たちは全員すでに釈放されているとし、「拘束された者全員が、学長の執拗な要求と私個人の責任において、すでに釈放されている」と述べている。
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( 翻訳者:阿部初音 )
( 記事ID:16994 )