ハマース、西岸地区でのイスラーム聖戦活動家らの一斉逮捕を非難
2009年07月12日付 al-Hayat 紙

■ ハマース、西岸地区でのイスラーム聖戦活動家らに対する摘発措置を非難

2009年07月12日付アル=ハヤート紙(イギリス)HPアラブ世界面(東アラブ)

【ガザ:本紙】

 ハマースは昨日発表した声明の中で、パレスチナ自治政府(PA)とマフムード・アッバース大統領の治安機関が西岸地区のイスラーム聖戦を対象として行った一斉逮捕について、「シオニストの計画の一部であり、アッバース大統領とキース・デイトン[※Keith W. Dayton:アメリカ軍中将、治安担当コーディネーターとして派遣]の機関が、抵抗運動を壊滅させ一掃する目的をもって、西岸地区でその実行にあたっている」と述べた。

 ハマースは声明の中で、この作戦が「イスラーム聖戦のメンバーら100人以上の逮捕、資金の没収、活動の禁止と武装部門『エルサレム部隊』に属する戦士の摘発を含むものであり、シオニストの意向に屈することを拒否するすべての自由で気高く愛国的な発言を標的とする活動の一環として行われた」と述べた。

 またハマースは、「西岸地区で行われている戦士たちの摘発や占領軍による殺害、イスラーム聖戦のメンバーを標的とした追跡と逮捕、パレスチナ解放人民戦線(PFLP)傘下の『アブー・アリー・ムスタファー殉教者部隊』に属する活動家の追跡、さらにはファタハ系の『アクサー殉教者部隊』に属する『フルサーン・アル=ライル(夜の騎士たち)』部隊や解放党メンバーの追跡、解放党メンバーの宗教的な会合の禁止などは、火を見るよりも明らかに、アッバース大統領とデイトンに追随する彼の一派の主張が誤っていることを表している。そして、『西岸地区で行っている政治的逮捕の措置はガザ地区でのクーデターの経験を繰り返さないためだ』と正当化するファタハの主張が嘘であることを明らかにするものだ」と付け加えた。そして、「イスラーム聖戦やPFLP、フルサーン・アル=ライル、解放党が所謂『ハマースのクーデター』に加わっていたというのか?もしくはシオニストのシャバク(イスラエル総保安局)の決定によってパレスチナ自治政府の治安機関は、西岸地区で占領者と結託していないすべての者の声を押し込めるこめることを義務づけられたのだろうか?」と問いを投げかけた。

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( 翻訳者:鈴木啓之 )
( 記事ID:17037 )