DTP議員、17人の病気の受刑囚に関し、大統領に恩赦嘆願
2009年07月29日付 Radikal 紙
民主市民党(DTP)ディヤルバクル県選出のアクン・ビルダル議員は、いくつかの刑務所で容態が悪化しているとされる17人の病気の受刑囚の恩赦をアブドゥッラー・ギュル大統領に嘆願した。
アクン・ビルダル議員は文書による声明で、刑務所にいる逮捕書と受刑者の数が11万2千人に達し、これはトルコ共和国の歴史において最大数に近いことを嘆願書に明示した、と述べた。ビルダル議員は「刑務所では、人権に配慮した措置がなされておらず、(刑務所の悪条件が)受刑囚にとって第二の刑罰となっており、精神的身体的健康を損なう原因となっている」と主張した。
何年もの間刑務所にいる逮捕者と受刑者の問題がトルコ大国民議会(TBMM)と国全体の問題であり続けていると述べたビルダル議員は、うち最大の問題は逮捕書と受刑者の健康と治療における問題点であると述べた。この問題に関し、TBMM人権委員会、人権協会の各支部、そしてビルダル議員自身に提出された嘆願が急激に増加したと説明したビルダル議員は、17人の受刑囚の健康は「対策が取られなければ否定的な結果を生むことになる段階だ」と述べた。
ビルダル議員はギュル大統領に対し、「エルゲネコン捜査で捕らわれた多くの逮捕者が、健康状態を理由に釈放された。また設備の整った総合病院で治療を受けている。2009年だけでも6人の受刑囚が亡くなった。刑務所の条件が、第二の刑罰となっている状況をどうか防いでほしい」と呼びかけた。
ビルダル議員は憲法第104条が大統領に与えた権限の行使を望み、「この権限の行使は、ただ受刑囚が最後の時間を家族と共に過ごし、ひと時の幸せを作り出すだけでなく、同時に(クルド問題解決)プロセスに関する、「いい方向に向かっている」という大統領見解をより強固なものにする第一歩となるだろう。」と述べた。
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( 翻訳者:釘田遼香 )
( 記事ID:17063 )