歌手セゼン・アクスのトゥンジェリ・コンサート、ザザ語の歌も歌う
2009年07月31日付 Hurriyet 紙
トゥンジェリの人口が2倍に
トゥンジェリで今年9回目の開催となる「ムンズルと自然フェスティバル」の最初の晩に、有名な歌手セゼン・アクスが登場した。
セゼン・アクス、トゥンジェリを揺るがした
セゼン・アクスは、人口2万8千人のトゥンジェ市の人口をほぼ2倍にした。アクスは、アタテュルク・スタジアムでのコンサートで、周囲に集まった人々を含め約5万人に忘れられない夜を提供した。アクスは、コンサートでサズ奏者のイスマイル・ハック・デミルジオールをステージに呼び、3曲をデュエットで歌った。セゼン・アクスは約2時間にわたって歌を歌ったのだが、コンサートの終盤に差し掛かったころ、トゥンジリ出身の歌手、ミカイル・アスランをステージによんでザザ語の「死んで、私の愛する人よ死んでくれ」というタイトルの歌をデュエットで歌った。アクスはコンサートの中で次のように語った。「ここに来てとても嬉しいのですが、みなさんと目と目をあわせて、心と心をあわせることで私が感じた幸せを、言葉で説明することは本当に難しいです。私が可能な限り全力を尽くします。トルコはイスタンブル、イズミル、アンカラだけではないのです。自然への関心は、自然の価値への関心として心の底から次のようなことを信じています。自然権は人権とまったく同じようなものです。これはエコロジーの権利であり、このバランスを壊したので私たち皆がだめになってしまいました。ですから、ちょうど人権に対して私たちが取り組んできたように、この自然権に対しても敬意を持って取り組んでいきたいのです。空気、水、山、石、さらには蚊に対してさえも(畏敬の念を持って)平伏します。私たちが声を上げれば上げるほど、皆が自然の素晴らしいバランスの声に耳を傾けるでしょう」
■アクスはギャラをとらなかった
フェスティバルを組織したカラン・ミュージックのオーナーであるハサン・サルトゥクは、内幕を次のように語った。「フェスティバルを開催することは以前から問題がありました。禁止された時代がありました。今年はより関心をひくようにしようと我々は言いあいました。エルカン・オールと共にセゼン・アクスに参加を要請しました。彼女はギャラを全く要求しませんでした。私はアクスに『ザザ語の民謡を歌っていただけませんか?』と尋ねました。彼女は我々の望みを打ち砕くことはありませんでした。私はアクスにザザ語の歌とトルコ語の歌詞を送りました。アクスはある曲について誰が書いたのか尋ねてきました。ミカイル・アスランのお母さんが書いたと知ると、アクスはその詩に非常に感銘を受けました。彼女はとても気に入ったので、歌うことに決めたのです。みんなでステージに上がりました。通信社は約5万人と言っていますがスタジアムは道路にまで溢れるくらい人が集まったのです。9万人位の人たちが立ちながらコンサートに拍手を送っていたのです。
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( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:17085 )