与党の国会議長候補、メフメト・アリ・シャーヒン元法相に決定
2009年08月03日付 Radikal 紙

与党公正発展党(AKP)はトルコ大国民議会(TBMM)議長にメフメト・アリ・シャーヒン前法務大臣を候補に立てることを決定した。この他、.共和人民党イスタンブル選出のイルハン・ケスィジ議員、民族主義者行動党サカリヤ選出のミュニル・クトゥルアタ議員、民主市民党シュルナク選出のハスィプ・カプラン議員、さらに、無所属のトゥンジェリ選出ケメル・ゲンチ議員が立候補した。

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、現議長のキョクサル・トプタンを続投させず、前法務大臣メフメト・アリ・シャーヒンをトルコ大国民議会(TBMM)議長候補とすることを決めた。2011年に行われる予定の総選挙に向かうTBMM議長として、メフメト・アリ・シャーヒンが選ばれることになる。

憲法の規定によれば、政党はTBMM議長選挙において拘束力をもつ党議決定を行うことはできない。しかし、党首の支持を得た候補の政党が「公式候補」と見なされている。政党内の均衡を考慮し、また、外に向けて「党内一致」のイメージを与えたいエルドアン首相は、議長への立候補の法的期限であった昨日(2日)の深夜0時が近づくなか、夜になるまで胸中の候補者名を明かさなかった。かねてより党中央決定・執行委員会(MKYK)委員と国会議員らの意向を調査していたエルドアン首相は、首相官邸において(国会憲法委員会委員長の)ブルハン・クズ、公正発展党(AKP)サリフ・カプスズ、TBMM現議長キョクサル・トプタン、TBMM副議長ネヴザト・パクディルとそれぞれ個別に会見した。

■濃密な1日

エルドアン首相は、朝、公正発展党(AKP)中央決定・執行委員会(MKYK)を召集した。この会議で、新しい党と議会における会派幹事、また、AKPの議会議長団メンバーが決定された。エルドアン首相は、その後もAKP議員を集めた。事前に議員らの意向を確認していたエルドアン首相は、昨日(2日)ようやく最終決定を会派内で明らかにした。

■シャーヒン前法務大臣が選ばれた

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、国会議員らとの会議に続いて、党役員らともにさらにもう一度会議を行い、最終的な決定を行った。トプタン現議長を再び候補者として立てなかったエルドアン首相は、新議長候補をシャーヒン前法務大臣とすることを決定した。法務大臣職から意外な形ではずされ、閣外に留まっていたアナトリア選出の国会議員のシャーヒンは、首相の(先日の)8日間の7つ星ホテルでの休暇の間、エルドアン首相と緊密に接触していたことが人目を引いていた。また、シャーヒン前法務大臣の対抗候補とみられていたサリフ・カプスズ議員、国会副議長ネヴザト・パクディル、国会憲法委員会委員長ブルハン・クズは、党と議会におけるAKP会派の新しい役職に就くことがわかった。

■3回目の投票へと延期

国会議長の選出に向けて、最初の2回の投票が明日(4日)行われる。国会本会議は午後3時に召集される。選挙は無記名投票によって行われる。議長として選出されるためには最初の2回の投票で全議員の3分の2にあたる367票を得る必要がある。公正発展党(AKP)の議員数はこの数字に満たないため、共和人民党(CHP)と民族主義者行動党(MHP)の支持がないかぎり、シャーヒン前法務大臣が必要数の票を得ることは不可能となる。これにより、3回目の投票へと突入することが必要となる見通し。3回目の投票では、過半数の276票が求められるので、AKPの票だけで満たすことができる。国会本会議の8月4日、5日の審議で、トルコ大国民議会(TBMM)議長選挙の終了に続いて、議長団のその外のメンバーの選挙も行われる。本会議は、この選出が終わるまで続く。

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( 翻訳者:萩原絵理香 )
( 記事ID:17107 )