イラク国防相「有事には都市部に米軍を呼び戻すこともありうる」
2009年07月02日付 al-Quds al-Arabi 紙

■イラク国防相、有事に米軍部隊をイラク諸都市に呼び戻す可能性を示唆

2009年07月02日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【バグダード】

イラクのアブドゥルカーディル・アル=ウバイディー国防相は、治安状況がイラク軍にコントロールできないようになった場合、政府がイラク諸都市に米軍部隊を再度呼び戻すことは起こり得るとの考えを示した。

 ウバイディー国防相は、「治安状況がイラク軍のコントロールから外れた場合には、イラク政府がアメリカ軍をイラクの諸都市に呼び入れることも起こりうる 」と語った。

 また同国防相は水曜日の記者会見で、「米軍の部隊や基地が危険に晒された場合、バグダードとワシントン間で昨年末に締結された治安協定に従って 、イラク軍は防衛のために介入する用意ある」と明言した。また、現在、都市部の外に駐留している米軍部隊の数は13万人で、152箇所の米軍基地に分散しているという。

この会見の二日前には 、米軍がイラクの諸都市や町村 から後方基地へと撤退していた。

 イラクのヌーリー・アル=マーリキー大統領はこの機会にイラク国民に向けてテレビ演説を行い、米軍が諸都市から撤退した後の空白をイラク軍は埋めることができると述べ、イラク軍には外国軍の撤退後に諸都市の安全を確保できないと思う者は間違っていると語った。

(後略)

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( 翻訳者:倉井彩 )
( 記事ID:17115 )