エルドアン首相、アフメト・チュルク民主市民党党首と会談
2009年08月05日付 Milliyet 紙
レジェプ・タイイプ・エルドアン首相と民主市民党アフメト・チュルク党首は、政府のクルド人融和策の枠組みで1時間に渡り会談を行った。エルドアン首相は、会談を「党首」の肩書で行った。会談ではアブドゥッラー・オジャランの名が議題に上らなかったと明らかになった。
レジェプ・タイイプ・エルドアン首相と民主市民党アフメト・チュルク党首は、政府のクルド人融和策の枠組みで1時間に渡り会談を行った。エルドアン首相は、会談を「党首」の肩書で行った。
会談後会見をおこなった民主市民党のアフメト・チュルク党首は、「重要な一日だ。我々は幸せである。我々は希望を抱いている。我々が見たいと望む状況は、国民が、トルコが互いに抱き合ってほしいと我々が願う、その過程だ。願わくば、より民主的な、皆が愛をもって互いに抱き合う過程の中で、積極的な過程と向かい合い続けたい。我々皆に対し重要な任務と責任が続いている。この意識とともに我々は努力を続けていく。一般的にこの過程において、我々がある意図をもって前に出るのは正しくないと述べた。時代の中で成熟してくるような、社会のあらゆる部分の見解を取り入れた過程を我々は期待している」と話した。
(議会内の)公正発展党会派室のなかのエルドアン首相の一室にて行われた会談は、12時に始まり1時間続いた。
チュルク党首は会談へ、民主市民党エミネ・アイナ副党首と院内会派セラハッティン・デミルタシュ副代表と共に訪れた。会談には、ベシル・アタライ内務大臣、公正発展党ベキル・ボズダー会派副代表と共にヤルチュン・アクドアン首相最高顧問も参加した。撮影が行われた後会談は、マスコミに非公開の形で行われた。
■会談を「首相」の肩書で行わなかった
公正発展党本部の会見で、「会合は昼12時に行われる。我々の党首であり、公正発展党会派代表のレジェプ・タイイプ・エルドアンは、民主市民党アフメト・チュルク党首をトルコ大国民議会内の公正発展党党首室において迎えるだろう」と述べた。政府は、クルド人融和策の名の下始めた活動をどうにか果たそうと務める一方、他方では「クルド問題の解決において、対談者は誰になるのか」という質問への返答を模索していた。この模索の末、エルドアン首相はこれまで会談を拒んでいた民主市民党との会談を決断した。
■エルドアン「将来に向けた我々の希望は高まった」
12時に始まったエルドアン―チュルク会談は約1時間続き、会談終了後民主市民党チュルク党首は、マスコミ関係者らに会見を行った。民主市民党党首の記者会見の後エルドアン首相も、ベシル・アタライ内務大臣と共にマスコミ関係者らとの会見を行った。
エルドアン首相も、チュルク党首が会見の冒頭で述べたように、会談の重要性に触れた会見で次のような発言を行った。
■我々は非常に、非常に重要な会談を実現させた。
「今日は、本当に、民主的な議会システムの中で、トルコ大国民議会のもとで、我々は非常に、非常に重要な会談を実現させた。ご存じの通り我々はある過程の中におり、この過程に向け今日行った会談により、将来に向けた我々の希望がより高まったと私は信じている、なぜなら、我々の国民は団結を望み、一致を望み、結束を望んでいるからだ」
■我々の活動には考え(理論)があり、実践がある
「もちろん母たちは、涙が止まることを望み、血、死のないことを望む、我々皆がこれを望んでいる。我々皆がこの期待の中におり、これら全てに向け、トルコでは、我々は内務省と共同してある活動を始めた。そしてこの活動の中には考え(理論)があり、この活動の中には実践がある。我々は皆がここで一堂に会すことを望んでおり、これに関連して諸政党、市民団体、学識者らが参加し、またメディアの、文章や映像すべての中に登場し、この問題についてメディアが真摯に語ることになる多くの対象者である人々が参加することで、このような活動が現在続いている。この過程の一環として、もちろんこういった会談をおこなうことで、すなわち私は個人的には、この1時間の会談においても、互いにお互いから何かを得ることができたと信じているし、こうした会談すべてが将来に向けた、そして信用に基づく前進になるだろうと考えている。疑惑のいくつかを取り払うための歩みになるだろうとも信じている。もちろんこれらを短時間で乗り越えることはおそらく可能ではないだろうが、我々が短期、中期、長期のタイムスパンでこれらを乗り越えられるだろうと私は信じている。このため、私も、チュルク党首も、彼の仲間も、私の仲間も、共にこの会談を成功させた」。
エルドアン首相は、会見後、灯明祭(ベラート・カンデリ)をも祝福し、「灯明祭が、国民の団結、一致に向けた、そしてわが国民であるトルコ人、クルド人、ラズ人、チェルス人、グルジア人らの(団結の)好機になることを望んでいる」と話した。エルドアン首相もチュルク党首同様に、質問を受け付けないと話し、会見を終えた。
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( 翻訳者:岩根匡宏 )
( 記事ID:17123 )