トルコ大国民議会議長に、メフメト・アリ・シャーヒン選出
2009年08月05日付 Radikal 紙

公正発展党(AKP)所属でアンタリヤ選出のメフメト・アリ・シャーヒン議員が、トルコ大国民議会(TBMM)の第24代議長となった。

TBMM総会で行われた第3回投票には518名の議員が参加し、338票を獲得したシャーヒン氏が議長に選出された。その他の候補者では、共和人民党(CHP)所属イスタンブル選出のイルハン・ケシジ氏が103票、民族主義者行動党(MHP)サカリヤ選出のミュニル・クトゥルアタ氏が66票、無所属でトゥンジェリ選出のカメル・ゲンチ氏が1票を獲得。9票が白紙で、1票が無効であった。シャーヒン氏の任期は2年。

シャーヒン氏が議会で行った演説は下記のような内容であった。「任期中議長として、先入観のない公正さをもって偉大なる議会に貢献していく。各方面からの助けや支え、さらには忠告が私にとって非常に貴重なものとなるだろう。新法制年度に数多くの議題が挙がるだろう。民主主義をより強めるための歩みにおいて、偉大なる議会が重要な役割を担うものと信じている。議会は第30人目の議長を選出した。初代議長であり共和国の建国者であるガーズィ・ムスタファ・ケマル・アタテュルク氏が国民とともに築いた共和国をより発展させ、現代文明(に達する)という目標を達成することが、我々のもっとも根本的な責務である。私はどの議員とも同じ距離にいる。徹底した公平さによって職務を遂行することを改めて伝えたい。以上、敬意の念をもって申し上げる。」

議会長選出のために行われたこれまでの2回の選挙では5名の候補者が戦ったが、選出に必要な367票に到達しなかった。

野党はキョクサル・トプタン氏のもとで妥協が見出せない状況では、AKP候補者を支持することはないと発表、予想通りの結果となった。CHP、MHP、民主市民党(DTP)はそれぞれ自らの党の候補者に投票した。

メフメト・アリ・シャーヒン氏は最初の投票の数時間前に野党と調整に入った。DTPと民主左派党(DSP)と面談したが、MHP、CHPとは叶わなかった。最初の投票ではシャーヒン氏は315票、2回目では322票獲得した。338名の議員がいるAKP内での「造反」が注目された。キョクサル・トプタン、アラッティン・ビュユクカヤ、ケマル・ウナクタンは弁明を伝え、投票に参加しなかった。1回目では20、2回目では13の「造反者」がいたことは明白だった。エルドアン首相はAKPからの候補者を一人に絞ることを希望し、シャーヒン氏の名前が出た会議では支援を呼びかけた。また、他の野党へ票が流れたことも明らかだった。CHPの候補者イルハン・ケシジ氏は自党以外からの得票はなかったが、一人を除く96名のCHP党員がケシジ氏に投票した。MHPのニュニル・クトゥルアタ氏の得票は、自党以外から4票を得た。DTPのハスィプ・カプラン氏は1回目の投票で他党から4票獲得したものの、2回目は状況が変わった。カプラン氏は3回目の投票前に出馬を辞退した。

シャーヒン氏の略歴

シャーヒン氏は、1950年9月16日カラビュクのオヴァジュク郡エキンジキ村で生まれた。イスタンブル大学法学部卒業後、弁護士をつとめた。その後、イスタンブルのファーティフ自治体の首長を務め、公正発展党の創設メンバーとなった。20,21,22議会期ではイスタンブルから、23期にはアンタリヤから国会議員に選出された。58, 59代内閣で国務大臣、首相補佐、60代内閣で法務大臣を務めた。既婚で4人の子供あり。

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( 翻訳者:湯澤芙美 )
( 記事ID:17125 )