HPバフチェリ党首による「クルド問題解決策」への攻撃つづく
2009年08月11日付 Milliyet 紙

MHP(民族主義者行動党)のデヴレト・バフチェリ党首は、政府の「クルド問題解決策」に厳しい反応を示し続けている。
バフチェリ党首は記者会見の場で「AKP(公正発展党)は、彼らの本心では、一度も本気で取り組んだことのなかったテロとの戦いを、まずテロとの停戦、次にテロとの対話、そして、今度は、テロへの降伏にすりかえてしまった」と発言。さらに「悪人と善良なもの、殺人犯と被害者、殉教者と殺人者が同じ天秤にかけられ、"解決策"と名づけられたこの腐敗状態は、テロへの降伏を最も明白に示している」と述べ、「こうした道徳や思想、政治の腐敗の結果として、様々な概念がごちゃ混ぜになり、精神は混乱し、白(ak)と黒が滲んでしまった。AKPは、この新しい状況のなかで、3万人の命を奪ったイムラル島に収監中の殺人者(=オジャラン)を「人間性・平和・友好の記念碑」に、PKK(クルド労働者党)を「山で平和を求める人々」に、彼らの支持者を「平和を愛する民主的な知識人」に、敗北主義者を、突然「賢者」に変えてしまった。全く、そして完全に、知性や理解、良心や道徳からかけ離れたこのゆがみにより、テロとの戦いをひるむことなく続けている軍部は「暴力主義者」、何年も苦しんできた英雄的な(山岳部の)在地の人々は「(打算的な)協力者」、千年来の友好の保証人であり守護者である民族主義者行動党は「血で育てられた政治政党」と、見下され非難されだしたのだ」と続けた。

また同党首はエルドアン首相の「バフチェリ党首には、我々を「国家反逆」と非難する資格はない」との発言に次のように反応した。「イスタンブル市長時代に分離主義に関する修士論文を、ある雑誌の運営委員として書かせようとした人物(=エルドアン首相)の国家愛を計るにあたって特別な資格は必要ない。」

■MHPはこのプロセスに参加しない

バフチェリ党首は、政府のクルド問題解決策に厳しい反応を示しつつ、「私は正々堂々と、確信をもち、声を大にして表明する。民族主義者行動党はこのプロセスにいかなる形でも関わらないだろう。我々の党はこの件に関する、会談や協力、協議といったこと、様ざまなレベルでなされるであろう全ての行動や要請には絶対に参加しない」と話した。

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( 翻訳者:川原田喜子 )
( 記事ID:17169 )