ベツレヘムでファタハの第6回総会開会 
2009年08月05日付 Al-Ahram 紙

■ 初めてパレスチナ領内で開催されたファタハ総会でアッバース大統領:「我々はあくまでも和平への努力を続けるが、抵抗する正当な権利も保持する」
■ 「エジプトはパレスチナの分裂状態の終結に向けて最大限、努力してくれている」

2009年08月05日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【ベツレヘム:アシュラフ・アブルハウル】

 昨日、ヨルダン川西岸の都市ベツレヘムで、ファタハの第6回総会が始まった。パレスチナ領内で開催される初の大会となる。

 パレスチナのマフムード・アッバース大統領は「パレスチナ国民は国際的な合法性に依拠した和平という選択を承認し続けるが、同時に、正当な抵抗運動の権利も保持し続ける」と語った。

 また総会の冒頭で、ホスニー・ムバーラク大統領の指導によるエジプトの尽力を称賛し、「エジプトはパレスチナ内部対話を成功させるために最大限の努力を提供し、忍耐づよく、またパレスチナの分裂状態が終結し、和解が実現することへの全面的な望みをもって、対話の仲介を続けてきた」と語った。

 アッバース大統領は、ファタハが数々の過ちを犯してきたために、ガザ地区でハマースよりも劣勢になってしまったと認めた上で、ベツレヘムへ向かおうとしたガザ地区のファタハのメンバーたちを足止めさせたハマースを批判した。

 大統領はまた、総会の場で明らかにされる予定のファタハの政治綱領について、エルサレムを首都とする独立国家を設立するパレスチナ人の権利や、イスラエルが主張している“イスラエル国家のユダヤ性”の承認を拒否することが含まれると説明した。

Tweet
シェア


原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:神田春奈 )
( 記事ID:17176 )